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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】バーのねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.07.28 06:00 最終更新日:2018.07.28 06:00
山形県酒田市のバー「Jazz bar Liberty」は、こだわりぬいたシングルモルトの品揃えと、1930~1940年代のスタンダードジャズの選曲が人気を集める。
さらにもうひとつ、お店で人気を集めているのが、アメリカンカールの龍之介だ。お店を営む池田方美さん、二三子さん夫婦が龍之介と出会ったのは、10年前のこと。
「私たちはバーを経営しながら、ねこのブリーダーを30年、やってきました。10年前にやめたんですが、家が一気に静かになってしまって。『寂しいね……』と夫婦で話していたとき、仲間が引き合わせてくれたのが、当時生まれて6カ月だった龍でした。
丈夫な子で、これまでまったく病気になったことはありません。それに、鳴き声も上げないんです。育てていくなかで、手がかかることはありませんでした」(方美さん・以下同)
天気がいい日は、庭に出てひなたぼっこ。アメリカンカールは寒さに強く、冬は雪遊びをすることも。
「お客さんに対しても気さくです。店にはオーディオルームがあるのですが、お客さんがそっちに行くと、いつの間にか遊びに行って、隅っこに座ってじっとしています(笑)」
龍之介の水飲み場は、バーカウンターの上に置かれたグラスという、なんともおしゃれな場所。営業中も、お客がウイスキーを飲んでいる前を堂々と闊歩して、ぺろぺろ舐めに行く。気ままに振る舞う龍之介の姿を、お客はみんな、微笑ましく見守っている。
「龍はときどき、キリッとしたイケメン風の目つきをするんです。そのせいか、店には女性客が増えたような気がします。みんな、『りゅう~』と呼びかけていますね」
グラスを傾けつつ、ジャズに聴き入る……。そんなイカしたねこなら、ファンが多いのもうなずける。
(週刊FLASH 2018年6月5日号)