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島耕作の支援で「獺祭」3万2000円が1200円で買える!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.02 17:01 最終更新日:2018.08.02 17:01
7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた日本酒メーカー・旭酒造。山口県岩国市で「獺祭」ブランドを販売している。豪雨によって川があふれ、酒蔵が70cmほど浸水。さらに送電線の破断で3日間も停電し、およそ70万本分の出荷ができなくなった。
この事態に手を差し伸べたのが、岩国市出身で、漫画「島耕作」の作者である弘兼憲史氏。同社の桜井博志会長に連絡し、「島耕作のラベルをつけて販売してはどうか」と提案したのだ。
「出荷できなくなった酒も、テイスティングしてみると獺祭相当に美味しい。ただ、獺祭として売るとブランドを毀損してしまう。それなら、被害を受けたさまざまな地域の皆さまのご支援になれば」(桜井会長)
こうして生まれたのが「獺祭 島耕作」という新ブランドだ。
「磨き 二割三部」(四合瓶で5142円)、「三割九部」(2418円)「純米大吟醸50」(1539円)などのブランドが、1200円(+税)で手に入る。ただし、どの酒かはわからない(精米歩合の異なる酒を混ぜているわけではない)。
販売は8月に出荷する予定だった約65万本なのだが、このなかに3000本だけ「磨き その先へ」という日本酒が入っている。実はこれ、「獺祭」の最高峰ブランドで、価格は720ml(四合瓶)でなんと3万2400円。安倍総理が、来日したオバマ大統領にプレゼントした幻の銘酒である。
「通常なら5000円する二割三部が1200円で買える。なんか宝くじみたいですよね」と驚いていた弘兼氏だったが、のちに「磨き その先へ」も含まれていることを聞くと、「(どれが「磨き その先へ」か)こっそり教えてください(笑)」と興奮気味だった。
発売は8月10日。およそ1カ月間の限定発売だ。定価1296円のうち200円が、豪雨の被害の大きかった岡山、広島、愛媛、山口の自治体に均等に寄付されるという。