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35歳で糖尿病になった男「治療費は毎月2万円」の痛恨ライフ・マネー 2018.08.07

35歳で糖尿病になった男「治療費は毎月2万円」の痛恨

 

 気になる病気とお金の関係。今回は、35歳で糖尿病になった営業マンの体験談を聞いてみよう。

 

「とにかく喉が渇いて、ペットボトルの水が手放せなくて。1日に6リットルくらいの水を飲んでいました。汗もめちゃくちゃかいて、夜は何度もトイレに目が覚めます。おしっこをすると、シャボンみたいな泡が立つんですよ。

 

 症状をネットで調べてみたら、明らかに糖尿病の特徴でした。病院で受診したところ、血糖値が250を超えていました」

 

 

 広告代理店の営業マンとして働くTさん(53)が、糖尿病と診断されたのは35歳のとき。最初は飲み薬で治療していたが、仕事が多忙を極めていたころで、さらに両親の介護が重なった。自分の病気にまで気を遣っている暇はなかった、と当時を振り返る。

 

 おかげで症状は改善せず、数年後には自分でインスリン注射を打たなければならないほどに悪化してしまった。

 

「注射を打つことには、すごく抵抗がありました。当初は、1日3回、注射を打っていましたが、いまは2本の注射を1日1回ですむようになりました。

 

 ただ、朝食を取らずに打つと、『インスリンショック』といって、血糖値が極端に下がった状態になり、危険なんです。どんなに食欲がなくても、朝食はきちんと取るようにしています」

 

 さらに、Tさんが糖尿病の本当の怖さを知ったのは、43歳のとき。知らないうちに、合併症による動脈硬化が進んでいたのだ。

 

「仕事中に突然、ガクンと眠ってしまうんです。頭の中でシュッシュッシュッとへんな音が聞こえてきたりもしていました。ちょうど部署の異動があったので、いい機会だと脳ドックを受診しました。

 

 その結果を見ていたら、AやDなどの判定結果があるなかで、ひとつだけ『Q』という判定がありました。医者に聞いたら、太い動脈の90%くらいが詰まっている部分があるので、すぐ病院に行ってください、と。そこで、頭蓋内大動脈狭窄症と診断されました」

 

 緊急入院したTさんは、8時間にも及ぶ大手術を受け、その後、2カ月の入院生活を余儀なくされた。脳ドックを受診していなかったらどうなっていたか、いま考えても恐ろしいと話す。

 

 現在、Tさんが糖尿病の治療に使っている金額は、1カ月に通院代が4500円、薬代が1万5000円から1万7000円の計約2万円という。

 

「頭蓋内大動脈狭窄症もそうですが、合併症が起きると、その治療費がかかります。最近では糖尿病網膜症といって、網膜の毛細血管が詰まったり出血したりする症状が出ました。放置しておくと失明する可能性があるので、レーザー治療をして、年に4回ほど検査を受けています」

 

 末端にまで血液が届きにくくなるため、つねに手足の先がしびれている感覚があるという。そのため、足の指も変形してしまった。 

 

「糖尿の人には多いらしいんですが、末端に血が届かなくなるためEDになりました。好きだった酒もタバコも、やめざるをえませんでした」

 

 治療のために、かさむ一方の出費。お金を使うなら、せめて自分の好きなことに使いたいものだが……。そう苦笑する、Tさんだった。

 

(週刊FLASH 2018年6月26日号)

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