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加熱式たばこ【Ploom TECH】【glo】【IQOS】徹底比較してみた

ライフ・マネー 投稿日:2018.08.27 06:00FLASH編集部

加熱式たばこ【Ploom TECH】【glo】【IQOS】徹底比較してみた

 

「この前ロケに行ったとき、加熱式たばこを吸っている人がいたんですけど、煙が少ないからしばらく気づかなくて」

 

 そう語るのは、2018年度の「ミスFLASH」として活躍中の麻亜子クン(23)。友人の紙巻きタバコ喫煙者には「イヤだな」と思うことが多く、煙を向けないよう注意をするそうだ。

 

 2016年にアイコスが全国で発売され、次いでグローとプルーム・テックが登場し、需要が急増した加熱式たばこ。品薄状態が続いたが、2017年後半ごろからコンビニやたばこ専門店で買える状況になり、2018年4月にマクロミルが、喫煙者の約40%が使用しているという調査結果を発表した。

 

 黎明期から加熱式たばこの動向を論じてきた経営コンサルタントの鈴木貴博氏が、最近の傾向を語った。

 

「紙巻きたばこの売り上げは、直近の2018年6月で前年比マイナス12%と減少幅が大きくなりました。一方、加熱式たばこは本体価格が3機種とも値下げ。ただ、まだ全体的なコストは加熱式たばこのほうが高い。それでもシェアが拡大しているのは、消費者がメリットを感じたからです」

 

 鈴木氏によれば、加熱式たばこのメリットは3点あり、これからさらにシェアを伸ばしていく見込みだという。

 

「1つめは、燃焼によるタール発生がないので、あたかも体調がよくなったかのように感じる点。
 2つめは、吐出煙が水蒸気に近く、周囲への被害が少ない点。
 そして3つめは、禁煙条例の例外になるという期待がある点です」

 

 ではこれから始めるには、どれを選んだらよいか。
 いちばん気になるニオイに関して、3機種の主観的臭気比較実験をおこなった摂南大学の竹村明久准教授に聞いた。

 

「ニオイを『容認できるか』の数値を紙巻きと3機種で比較しました。紙巻きを1とすると、アイコスとグローはどちらも9程度、プルーム・テックが100超え。プルームがいちばん受け入れられるニオイだという結果になったのです」

 

 あとはアンテナショップなどで実際に試して、自分に合うものを選ぶのがベストだ。

 

 

<三大ブランドを徹底比較(2018年7月末現在)>

 

●価格
Ploom TECH
本体キット:¥3000(税込み、希望小売り価格)
たばこカプセル+カートリッジ:¥460(税込み)

 

glo
本体キット:¥8000(税込み、希望小売り価格)
※初回購入&登録の場合、実質¥2980(税込み)で買える。
スティック:¥420(税込み、KENT銘柄)、¥450(税込み、neoTM銘柄)

 

IQOS
本体キット:¥7980(税込み、希望小売り価格)
スティック:¥460(税込み)

 

●フレーバー
【Ploom TECH】5種類
レギュラー、メンソール、パープル(甘めのメンソール)、レッド(アップルテイスト)、ブラウン(カフェモカテイスト)

 

【glo】14種類
KENT銘柄がレギュラー系2種、メンソール系4種、フルーツ系4種。neoTM銘柄が、ロストとダークのレギュラー系2種と、フレッシュとダークフレッシュのメンソール系2種

 

【IQOS】7種類
レギュラー、スムースレギュラー、バランスドレギュラーのレギュラー系3種と、メンソール、イエローメンソール、パープルメンソール、ミントのメンソール系4種

 

●成分
【Ploom TECH】
タール:ほとんどなし、ニコチン:あり
その他:WHOやカナダ公衆衛生当局が懸念している物質は平均で約99%低減(メーカー発表による主流煙の成分)

 

【glo】
タール:ほとんどなし、ニコチン:あり
その他:WHOが低減を推奨する9つの有害物質が紙巻きたばこに比べ約90%オフ(メーカー発表による主流煙の成分)

 

【IQOS】
タール:ほとんどなし、ニコチン:あり
その他:国際衛生機関が優先する9つの有害物質が紙巻きたばこに比べ約90%オフ(メーカー発表による主流煙の成分)

 

 厚生労働省の発表によれば、喫煙時の室内におけるニコチン濃度の測定実験で、紙巻きが【1000〜2400μg/m3】だったのに対し、加熱式は【26〜257μg/m3】と低かった。ただし各メーカーも、「健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて低いことを意味しない」と注意しているように、健康によいわけではない。

 

●持久力
【Ploom TECH】
1たばこカプセル:約50服
フル充電時の持久力:カプセル約5個分(1セット分)

 

【glo】
1スティック:約14服または約6分間
フル充電時の持久力:スティック約20本分(1箱分)

 

【IQOS】
1スティック:約3分30秒
フル充電時の持久力:スティック約35本分(1箱+15本分)

 

●特徴
【Ploom TECH】
・加熱時間がなく、加熱温度が低い
・ニオイが少ない
・掃除が不要
・連続して吸える
「携帯していても非喫煙者の眼がきつくない」(40代A氏)
「灰が飛ばない」(40代B氏)
「この猛暑に本体が熱くならずいい」(40代C氏)

 

【glo】
・バッテリーの持久力が高い
・本体のカラーとフレーバーの種類が多い
・掃除が楽
「口の中が気持ちよく、寝起きがよくなった気がする」(40代D氏)
「アイコスと違って連続吸いができるのがいい」(40代E氏)

 

【IQOS】
・吸いごたえの重さ
・ギアとしての魅力がある
・シェアが高く、周辺商品も充実
「たばこの味もちゃんとして、喉越しがいい」(40代F氏)
「1本ずつ充電が必要なので、1日に吸う本数が減った」(50代G氏)

 

●ニオイ
【Ploom TECH】
「吸い殻臭がせず、取引先との打ち合わせぎりぎりまで吸える」(40代H氏)
「非喫煙者を乗せて運転しても嫌がられない」(40代I氏)

 

【glo】
「フルーツ系のフレーバーは、女子ウケがいいです」(40代J氏)
「グローにしたら妻から室内喫煙にお許しが出た」(50代K氏)

 

【IQOS】
「ポップコーンみたいなニオイがして、逆においしい」(50代L氏)
「なにより部屋が臭くなくなったのがいちばん嬉しい」(40代M氏)

 

モデル・麻亜子(まあこ)
1994年10月31日生まれ T158・B83(F)W62H82 最新DVD『ミルキー・グラマー』が竹書房から8月24日に発売予定

 

(週刊FLASH 2018年8月7日号)

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