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的中率ほぼ100%「がん探知犬」ならニオイでガンがわかる!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.09.12 11:00 最終更新日:2018.09.12 11:00
「末期ガンの患者には、独特のニオイがあります。硫黄や、化学調味料のような……。細胞がガン化するときのニオイだという説もあります」
こう話すのは、寺田病院(東京・足立区)の寺田俊明院長だ。このガン特有のニオイを、人間の100万~1億倍の嗅覚を持つとされる犬にかがせれば、体内にガンがあるかどうか判定できるのではーー。
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そんな発想から、日本で唯一「がん探知犬」によるガンの判定を実施しているのが「ドッグラボ」だ。ラボを運営しているAQuA代表取締役の恒松孝幸氏が説明する。
「現在『がん探知犬』は5頭。いずれも嗅覚にすぐれ、集中力のあるラブラドールレトリバーです。5頭は、当社が出資している『がん探知犬育成センター』で日々、訓練をおこない、実際にガンの判定に取り組んでいます」
2004年に始まったこの検査は、これまで5300件以上の実績があり、そのうち137件でガンを発見した。的中率は、ほぼ100%だという。
「胃ガンなどの『固形ガン』だけでなく、白血病など血液のガンや、放っておけばガンになる “前ガン状態” まで発見できます。
現在は、ガンがあるのかどうかしかわかりません。しかし、胃ガンには胃ガンの、肺ガンには肺ガンの、特有のニオイがあることがわかっているので、近い将来にはニオイだけでガンの種類までもがわかるようになるでしょう」(同前)
寺田病院は、ドッグラボと提携して「ガン探知犬」による検査を取り入れている。
「探知犬はガンのニオイにしか反応しないので、検査の前に酒を飲んだり、ニンニクを食べたりしても大丈夫です」(寺田院長)
検査は、採取した尿を宅配便で送るだけと、体の負担も少なくてすむ。気になる費用は5万円だ。
(週刊FLASH 2018年8月21・28日合併号)