中年男性の大きな悩み、薄毛。原因は「AGA(男性型脱毛症)」だと聞くが、なかなか治療には踏み出せない。でも、ハゲは治るのだ。
青山にある「アヴェニューセルクリニック」は「脂肪幹細胞」による毛髪の再生医療をおこなっているが、初回60万円という初期費用がかかる。実は、同クリニックに併設された美容クリニックでは、副作用のない別の再生医療による治療もおこなっている。
【関連:坂上忍が語った「彼女と別れた理由」前の人の匂いが…】
それが、PRP(多血小板血しょう)療法という、濃縮した血小板を抽出して注入する治療法で、税別で1回20万円である。PRP療法は、メジャーリーガーの田中将大投手(29)が2014年に右肘靱帯を部分断裂した際に選んだ治療法として有名になった。
「採取した血液を遠心分離機にかけて血小板だけを取り出し、注射する治療法です。幹細胞と違って培養する必要がないため、初診日に治療までおこなえます。もちろん副作用はありません。
ただしPRPでは、採血1回で頭皮全体はカバーできない。ですから生え際の “M字” の部分など、気になる部分だけ処置します。また、培養して増やせないため、限られた回数しかできないのも欠点です」(アヴェニューセルクリニック 辻晋作医師)
PRPによる頭髪治療は、一度若返らせたものが、半年から1年すると、また元に戻ってしまうものだという。そのほか、脂肪幹細胞治療とPRP療法、それぞれの長所と短所を以下にまとめたので、参照してほしい。
【脂肪幹細胞とPRPの比較】
脂肪幹細胞
●メリット
→薄毛状態に戻りにくい
→効果が高く、早く出る
→副作用がない
→反復治療しやすい
●デメリット
→培養期間が必要
→初期費用が高額
PRP
●メリット
→採血当日にすぐできる
→副作用がない
→効果が高い
●デメリット
→範囲や回数が限られる
→1年ほどで元に戻る
→効果が出るまで時間が必要
※辻氏への取材をもとに、本誌で作成
※脂肪幹細胞、PRPともに、効果には個人差があります
(週刊FLASH 2018年9月25日号)