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ワイン党の吉田戦車「酒量記録アプリ」で二日酔い減少
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.31 11:00 最終更新日:2018.10.31 11:00
酒の好みや飲み方はコロコロ変わるが、ここ1年ほど、わが家のメイン食中酒はワインである。日本酒も切らさないようにしているが、あまり減らない。
これは、妻の伊藤がダイエットのため意識しはじめた「糖質制限」の影響があるようだ。今までさんざん世話になってきた日本酒、そしてビールは糖質が多めだから常飲しないほうがいいという。
ワインは比較的OK、スピリッツ類は甘くなければオールOKだそうだが、妻は焼酎やウイスキーより圧倒的にワインが好きなので、ワインになった。
私にはそういうこだわりはなく、妻がいないときは徳利で日本酒を飲んだりもするが、妻がワインを開ければ、それはやはりうまそうに見える。自分だけ酒を冷やでやるわ、というわけにはなかなかいかない。
妻は1000円台のワインをまとめ買いしてポイントを稼いだりしているようだが、私は1000円以下でコスパが高いのはないかなと、いろいろ試している。失敗も多いが、倍の値段でもおかしくないと思うレベルのものもあり、あなどれないのだった。
問題は例によって「量」で、妻とよく「2人で1本飲んでおしまいにできたら、どんなに優秀だろう」などといいつつ、2本目を開ける、ということをしている。
1本半ぐらいのところで、妻は娘と寝てしまうのだが、私は翌朝のため米をといだり、たまっている録画を見たりしながら、飲み続けてしまう。
2本目が空くと、そうとう酔っぱらっているのでついもう1本開けて、さすがに2、3杯で眠くなって寝るのだが、次の日はどんより二日酔い。
体に害にならない適度な飲酒量は、1日に日本酒一合。ビールなら500ミリリットル。ワインならグラス2杯ほど、だという。
そんなのムリ! と思い続けて数十年だが、「それでも、体を壊さない、ほどほどの量をいただきつつ日々を過ごしたい」とあがくのも、酒飲みの義務であろう。
スマホアプリを入れてみた。沖縄県保健医療部、健康長寿課というところが出している無料アプリ「うちな~節酒カレンダー」である。
基本は単純で、外飲みでも家でも、飲んだ酒の種類と量を、リストから選んで記録していく、というものだ。レコーディングダイエットというのがあるが、あれの酒版ということか。
飲んだ量により、キャラの絵や、注意やアドバイス、画面の色が変化していくという趣向だ。シーサーに「昨日は飲み過ぎよー」などと言われたりする。
そんなものに効果はあるのか? と問われれば、まだよくわからない、というしかない。ただ、妻子が寝たあとに、さらに一杯一杯カウントしながら飲み続けるのもなんだかなー、という気分にはなり、2本目が空く前にとっとと寝るようになった。
結果、二日酔いになる回数は減ってきた。いい感じなのだが、恒例の「三日坊主との戦い」が、そろそろ間近に迫っている気もする。
よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身 「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』、「ビッグコミックスピリッツ」にて『忍風! 肉とめし』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。近刊に『忍風! 肉とめし 1』『来れば? ねこ占い屋』(ともに小学館)。本連載の単行本が発売中!
※本誌連載では、毎週Smart FLASH未公開のイラストも掲載
(週刊FLASH 2018年10月30日号)