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【食堂のおばちゃんの人生相談】37歳・飲食店勤務のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.23 11:00 最終更新日:2018.11.23 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/丹波さん(37) 飲食店勤務】
郵便配達の人が「折り曲げ厳禁」と書かれた封筒を、我が家の小さなポストに無理やり詰め込んだため、周囲がヨレヨレに。折り曲げていないとはいえ、頭にきています。郵便局に文句を言うべきでしょうか。
【山口先生のお答え】
ちょっと待って下さい、丹波さん。これで苦情を言ったら、郵便配達の人が可哀想だと思いますよ。
だって「折り曲げ厳禁」だったんでしょ? それをお宅の小さなポストに無理矢理入れてくれたから、周囲がヨレヨレになったんでしょ?
もし折り曲げてしまったら、あなたは烈火の如く怒ったはずですよね。
私は郵便配達の人は悪くないと思います。むしろ、苦労して折り曲げずにお宅のポストに入れた行為に、日頃の苦労がしのばれて、同情を禁じ得ませんでした。
この場合、問題はお宅のポストが小さすぎることです。もっと大きなポスト(せめてA4判の封筒が入るくらいの)に取り替えるか、ポストの上に「入り切らない場合は、下に立てかけておいて下さい」と貼紙をしましょう。
今、郵便配達の人は減少傾向で、郵便局は人手不足で困っています。郵便制度を守るためにも、配達の人に寛大な気持ちを持って下さいね。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中