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秘蔵カラー写真で見る「60年前の日本」三菱1号館前
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.07 11:00 最終更新日:2018.12.07 11:00
1956年3月、駐留米軍の軍属として初来日したJ・ウォーリー・ヒギンズ氏は、日本人女性と結婚後、国鉄の国際部の仕事を手伝うようになった。鉄道好きだったヒギンズ氏は、以後、趣味と実益を兼ねて日本中を旅し、当時貴重だったカラーフィルムで、鉄道写真を中心とした日本の風景を撮り続けた。
その貴重な写真を、順次公開していく。
東京の中心街に初めて足を踏み入れたのは、1956年3月31日だった。友人が送ってくれた東京の写真と『Japan, the Official Guide』を手に、当時住んでいた横須賀から国鉄に乗りこんだ。
といっても、『Japan, the Official Guide』は、戦前に帝国鉄道庁によって発行された古いものだったが。
東京駅に降り立ってまず向かったのが日本交通公社(現JTB)だった。そこでもらった地図をもとに、都内を歩き回る計画だった。まずは、和田倉門から都電に乗ろうと、皇居方面へ向かった。天気はどんよりしていたが、初めて東京のトラム(路面電車)に乗れるかと思うと、わくわくした。
初めて見た東京にどんな感慨を持ったか。その後の訪問時の印象とごちゃ混ぜになってしまって、明確に思い出せないのが残念だが、1日では到底見切れないと、翌日再び横須賀から雨の中を東京駅に戻ってきたことは記憶している。
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写真はJ・ウォーリー・ヒギンズ氏の新刊『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(光文社新書)から転載しました。半世紀以上の歳月を経て、なお色褪せない6000枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開します。
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