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駅近もみほぐし店に潜入取材「ほぐしの達人」30点満点で23点
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.08 16:00 最終更新日:2018.12.08 16:00
師走の忙しさに体が悲鳴を上げている。駅前で気軽に肩こり解消といきたいが、いったいどこがうまいのか? あん摩マッサージ指圧師のつぼいあつし氏(仮名)が、有名チェーンに片っ端から潜入して、実地体験してみた!
まずは、都内を中心に店舗を展開し、繁華街でよく見かける「ほぐしの達人」へ。
料金は60分2000円(税別)。ベッド数は8台ほどで、施術者は、痩せた40代くらいの中年男性が4人いる。待合スペースは清潔で、特に観葉植物の根元にぬいぐるみが飾られているのがかわいらしい。
あの男性たちがディスプレイしているのだろうか? 弊院でも真似したいと思う。
施術者のなかでも、ひときわ脂っ気が抜けた男性がついた。つらい箇所を聞かれ、「肩と腰」と伝える。施術開始だ。
うつぶせになり、背中全体をなでさする「軽擦(けいさつ)」という技からスタート。その後、背中一面を手のひらで圧迫する。
これは意外と難しい手技である。胸郭を圧迫されれば息が苦しくなるし、最悪の場合、 圧迫骨折のリスクもある。事実、激安もみほぐし店で起こる事故は、肋骨の圧迫骨折が多い。ヒヤヒヤしてしまうのは同業者ならではだが、今回はその心配はなさそうだ。
腰の指圧に入ってゆく。押す場所は的確で、きちんとツボに入っている。また、腰を上からだけでなく、ほぼ真横から押してくれるのもありがたい。腰の筋肉をしっかりほぐすテクニックのひとつだ。
激安店でこういう押し方をしてくれるとは思っていなかった。
しかし、どうも圧が弱い。……と思っていたところ、急に圧がグッと強くなる。「よしその調子!」と心の中で応援したのだが、次の瞬間にはまた弱くなってしまった。
圧が不安定になるのは、施術者が自分の体重をうまく使えていないため。首のストレッチも、筋肉の構造がわかっていないのか、イマイチちゃんと伸びないのが残念だ。これは家に帰って一人でやり直そう。
「デスクワークでお疲れですね」と優しく声をかけてくれるが、スイマセン、同業です……。
●総合得点23点(30点満点)
衛生度5
入りやすさ5
パワー2
テクニック4
要望を聞いてくれる3
値段4
●取材、文、イラスト/つぼいあつし
40代。会社員を経て20代でマッサージ師に。現在、都内でマッサージ店を開業している。最近、筋トレとロードバイクにハマっている
(週刊FLASH 2018年11月27日号)