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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・製薬会社社員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2018.12.17 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/コリーさん(43)製薬会社】

 

 家の駐車場のコンクリートを塗り直したら、翌朝ねこの足跡がついていた。コンクリートが乾かないうちに野良が入ってきたらしい。

 

 また塗り直したら、翌朝また足跡が。同じねこかどうかはわからないが、肉球にコンクリートがついたままかと思うと心配になる。確認する方法はないだろうか?

 

 


【山口先生のお答え】

 

 ああ、コリーさん、なんて優しい方でしょう!

 

 私はてっきり「塗り直したばかりのコンクリートをねこに台無しにされてしまった。どうすれば3度目の進入を防げますか?」というお悩みだと早合点していましたよ。

 

 そうなんです、肉球! ねこ好きにはあの肉球がたまらないんですよねえ。

 

 6月に保護した我が家のタマ(黒ねこ、メス)も、当初は毛艶も悪く肉球も軽石のようでしたが、あれから約半年、毎日高級ねこ缶を腹いっぱい食べ、昼も夜も私のベッドを占拠してゴロゴロしているうちに、毛並みは黒々と光り、肉球もゴムまりのようにプヨプヨしてきました。

 

 今では先住のエラ(黒ねこ、メス)との違いは、尻尾の先が曲がっているか、折れているかだけになってしまい、尻尾が隠れていると、どちらか見分けがつかないほどです。

 

 そんなわけで、野良ちゃんの肉球は靴底のように硬くなっているので、コンクリート被害も心配なさっているほどではないかも知れません。

 

 でも、やっぱり気になりますよね。

 

 夜になったら毎日駐車場にねこの好きそうな餌を置いて、おびき寄せましょう。そのうちコリーさんの前に姿を現す機会もあるはずです。そのとき、もしご縁があったら保護してやって下さい。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中)

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