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【食堂のおばちゃんの人生相談】45歳・団体職員の悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.21 11:00 最終更新日:2018.12.22 13:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/丼太郎(45)・団体職員】
深夜に泥酔して帰宅し、居間で寝ていたら、妻に蹴りを入れられた。非はこちらにあるのでそのときは黙っていたが、日に日に怒りがこみ上げてくる。なんとかうまく仕返しする方法はないものか。
【山口先生のお答え】
う~ん、泥酔して居間で眠りこけている夫に蹴りを入れてしまった奥さんの気持ち、よくわかります。
私、酒飲みですが酔っ払いは嫌いなんです。
もちろん、酔っ払って交番の前で眠りこけたり、駅の階段を転げ落ちたり、高田馬場駅前の花壇にダイブしたりと、これまで数々の醜態をさらしてきました。深く反省しております。自分だから許せるけど、赤の他人だったら許せないですよ、まったく。
とはいえ「何も蹴ることないだろ」という丼太郎さんのお気持ちもよくわかります。そう、何も蹴らなくても。
で、どのような腹いせをするかですが、これはあなたが奥さんとの関係をどうしたいかによって異なります。もう愛情がない、離婚も辞さずとお考えなら簡単です。
離婚届を突きつけるとか、大っぴらに不倫して「ザマ見ろ」と言ってやればOKです。でも、まだ夫婦の関係を続けたいとお考えなら、方法は1つ、奥さんに後悔させることです。「こんな素晴らしい人を蹴ってしまった」と、ふか~く反省させるのです。
丼太郎さん、奥さん孝行して、奥さんの愛をたっぷりゲットして下さい。まずは第一歩、クリスマスにはプレゼントを買ってあげましょう。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都 千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』(文藝春秋)が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』(角川春樹事務所)シリーズが好評発売中。最新刊『おばちゃん介護道』(大和出版)も絶賛発売中!
(週刊FLASH 2019年1月1、8、15日合併号)