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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・菓子メーカー勤務のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.01.01 20:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/晴夫さん(43)菓子メーカー】

 

「現実感のある怖いもの」が超苦手で、テレビの衝撃映像特集などが観られません。検査で悪性の病気が見つかるのが怖くて、健康診断にも行けません。この性格を直すことはできるのでしょうか?

 

 


【山口先生のお答え】

 

 できません。性格は持って生まれたものなので、強弱の程度の差こそあれ、死ぬまでその人の一部です。それに、直す必要なんか、全然ありませんよ。

 

 晴夫さんの性格は、良く言えば慎重で細心です。それはとても良い性質で「李下に冠を正さず」とか「君子危うきに近寄らず」とか、格言になってるじゃないですか。

 

 ヤバいことの多いこの世の中で、落とし穴にはまらずに生きていくために、晴夫さんの性格は有利なんですよ。テレビの衝撃映像特集なんか、観たって一文のトクにもなりません。無視しましょう。

 

 健康診断についても心配要りません。あんなもの受けない方が、本当は長生きできるものですよ。英国で数千人規模で実施された調査が証明しています。毎年健康診断を受けるグループと、全然受けないグループを追跡した結果、受けないグループの方が平均寿命が長かったのです。

 

 晴夫さん、医者に行くのは「痛い、苦しい、気持ち悪い」ときだけで十分です。どこも悪くないのに行く必要はありません。痛くもない腹を探られるの、イヤでしょ。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中

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