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【食堂のおばちゃんの人生相談】40歳・卸売業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.02 11:00 最終更新日:2019.01.02 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/ウスさん(40)卸売業】
子供が幼稚園で流行っているオリジナルの「うんこの歌」を、ところ構わず歌うので困っています。電車の中でも実家でも……。祖父母が私にお説教してきます。恥ずかしいし、なんとかやめさせたいのですが。
【山口先生のお答え】
うんこドリルの大ヒットは知っていましたが、次はうんこの歌ですか。私としては、お子さんの身近にある、興味を持ちやすい物を題材に、ドリルや歌を作るのは、教育上決して悪いことだとは思いませんが。
昔、子供向け番組で「きれいな物を言ってみて」とおねえさんに訊かれて「金玉!」と答えた男の子がいて、おねえさんが焦って「もっときれいな物はないかな?」「きれいな金玉!」ショットが変わると、男の子の姿は画面から消えていた……という有名なエピソードがあります。
私、納得がいきません。どうして金玉がいけないの?金の玉ですよ。きれいじゃないですか。きっと、あの男の子、すごく傷ついたと思います。
それで、ウスさんのお悩みですが、うんこの何が悪いんですか? ハッキリ言って、人間にとってはセックスよりうんこの方が大事ですよ。セックスしなくても命に別状ありませんが、うんこしないと死んでしまいますからね。
セックスは不公平ですが、うんこは公平です。食事と運動と睡眠に気をつければ、必ず快便になります。うんこは努力を裏切りません!
ウスさん、うんこドリルやうんこの歌を恥ずかしがらないで下さい。これらは排泄物ではありません。排泄物を題材にした、とてもユニークな教材なんです。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中