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【食堂のおばちゃんの人生相談】40歳・飲食店勤務のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.14 11:00 最終更新日:2019.01.14 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/ニボシーさん(40)飲食店】
SNSに完全に乗り遅れてしまった。周囲がツイッターやインスタグラムをやっているのに、いまさら「知らない」とは言えない。ツイッターの災害情報が役に立ったと聞くと、このまま取り残されたら孤立しそうで心配だ。
【山口先生のお答え】
ニボシーさん、私も2017年の暮れまでガラケーでした。それが『クロワッサン』の企画に乗ってスマホに替えたのは、ガラケーが製造中止になると聞き、次はスマホしかない、そんなら雑誌の企画で講師の先生がついてくれる今切り替えないと、大変なことになると思ったからです。
今では曲がりなりにもツイッターやLINEをやっています。スマホはパソコン同様、非常に便利なものではあります。
ただ、私はその機能のごく一部しか使いこなせていません。全部使いこなせる日は死ぬまでこないでしょう。また、もし全部使いこなせたとしても、それで私の生活が一変するとは思えません。
ニボシーさん、SNSはあくまでも道具です。それを使いこなせないからといって、社会的に孤立することはありません。もし孤立するとしたら、それはあなたの心が原因です。
まずは「いまさら『知らない』とは言えない」というその考えを改めましょう。人は「わからないから教えて下さい」と素直に請う人に嫌悪の情を持ちません。嫌われるのは知らないくせに知ったかぶりをする人です。
SNSに興味があるなら友達に聞きましょう。そして教えてもらいましょう。孤立を防ぐのは人の繋がりです。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中