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【食堂のおばちゃんの人生相談】35歳・映像制作業のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.01.20 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/岡田さん(35)映像制作】

 

 昔から、他人の家のご飯が食べられません。飲食店やコンビニの弁当は大丈夫なのですが、友人の家で夕食を出されたりすると、失礼とは知りつつ、「汚い」と思ってしまうのです。克服する方法はあるでしょうか?

 

 


【山口先生のお答え】

 

 あらら、私とは正反対の方が登場ですね。私はひどくズボラで、飲食に関しては「清潔かどうか」はあまり気にしないし、テーブルに落ちたものも平気で食べます。今までそれでお腹を壊したこともないし。もちろん、食堂勤務時代は衛生管理に気をつけました、念のため。

 

 潔癖症の芸能人を、テレビで観たことがありますが、それはそれは大変でした。店の提供する箸やスプーンは、「汚い」と一切使用せず、常に「マイ箸」「マイスプーン&フォーク」携帯なのです。

 

 あなたはまだ35歳。まだまだ将来のある身です。それを考えたら、他人の家でご飯が食べられないのは、人間関係の幅を狭めてしまうかも知れません。

 

 でも、持って生まれた性癖を直すというのは、しんどい話ですよね。

 

 対策としては「持ち込み」「お取り寄せ」でしょうか。あなたが料理が得意なら、ご自分であれこれ料理を作って友人の家に持ち込んで、皆さんにご馳走しましょう。友人にもその奥さんにも、きっと大喜びされますよ。

 

 自分で作れないなら、あなたのおごりで、蕎麦かピザの出前を取りましょう。それがイヤなら「持病がある」「宗教上の理由」などと偽って、お弁当を持参するというのは如何です?

 

 そして、最後の手段はインドに行くことです。動物の死骸も浮いてるガンジス川で沐浴する大勢の人々を見れば、友人の家の手料理を「汚い」なんて、絶対に思わなくなりますよ。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中

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