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【食堂のおばちゃんの人生相談】40歳・通信機器業のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.28 11:00 最終更新日:2019.01.28 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/京三さん(40)通信機器】

 

 妻は賞味期限が近づいて値引きされている商品があると、お菓子からカップ麺まで、見境なしに買ってしまいます。「廃棄されるのがもったいない」というのですが、期限内に食べないこともしばしばです。なんとかやめさせられないでしょうか?

 

 

【山口先生のお答え】

 

 え〜、そうですか? 私は奥さんの「もったいない精神」、大賛成ですけど。

 

 かつて亀戸にサンケイスーパーという店があって、そこには「もったいないコーナー」という、賞味期限の切れた食品類を格安で売る売り場がありました。テレビで放送されたら大反響で、全国からお客さんが詰めかけたほどでした。

 

 賞味期限とは「このくらいまでに食べれば味が落ちない」という目安であって、期限を過ぎたら腐るというわけじゃないのです。「これくらいまでに食べないとヤバイ」という目安は「消費期限」と言います。

 

 でも、消費期限だって個人差があると思いますよ。同じものを食べても、Aさんは下痢したけどBさんは何でもなかったとか、あるでしょう。

 

 そうそう、南極は細菌が繁殖できないので、賞味期限が昭和の食べ物でも全然腐らないみたいですね。南極には行きたくないけど、昭和の食べ物は食べてみたいなあ。

 

 京三さん、取り敢えず奥さんの衝動買いは大目にみてあげて下さい。「もったいない精神」は日本の美徳です。

 

 それに、奥さんの衝動買いの対象が値引きの食品で良かったじゃありませんか。これが宝石やブランド物だったら一大事ですよ。京三さん、奥さんと仲良く、お幸せにね。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『婚活食堂』が発売中

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