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【食堂のおばちゃんの人生相談】44歳・内装業のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.04 11:00 最終更新日:2019.02.04 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/ろくでなしさん(44)内装業】

 

 半年前から、毎晩泥酔するまで飲む癖がつき、健康診断で肝機能の数値が極度に悪化。医者から酒を控えるように厳命されましたが、意志が弱くて毎晩飲んでしまいます。どうしたらよいでしょう?

 


【山口先生のお答え】

 

 これは他人事じゃありません。実は私、社員食堂に勤めている頃は、年1回の健康診断に合わせて1カ月くらい禁酒してたのですが、5年前に退社して以来、私の辞書に休肝日の文字はないんです。あれから健診は一度も受けてませんが、受けたらもの凄いことになっている可能性、大ありです。

 

 まずは美味しくお酒を呑むために、最低限の健康は確保しましょう。あなたにお勧めしたいのは、晩酌のお酒をノンアルコール系に変えることです。今は結構本物に近い味の飲料も出ているみたいなので、まず、食事と一緒に飲むときはそれにしましょう。

 

 ご飯の味でお酒の味をごまかして、「お茶を濁す」ならぬ「酒を濁し」ましょう。そして食事の後、寝酒として本物を少し呑みましょう。それだけでわりと満足して眠れると思います。

 

 もう1つ、私の担当編集者(あなたと同じ経過でした)が採っている方法は「ムダにタラタラ呑まない」です。

 

 会食など、美味しい食事とお酒を楽しむときには大いに呑む。その代わり家での「ながら呑み」(録画したテレビ番組など観ながら、ちんたら呑む)をやめたそうです。

 

 そうしたら、テレビの代わりに本を読むようになって、読書量がぐんと増えたのだそうです。めでたしめでたし。

 

 あなたも私も酒好きで、お酒をやめるのは死ぬことと同じです。だから、死ぬまで楽しくお酒を呑みましょうね。そして死ぬまでお酒を呑むために、今は何とか辛抱して、健康を回復して下さい。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『おばちゃん介護道』が発売中

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