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ヘッドライトで読書「吉田戦車」電池はやっぱり単三でしょ

ライフ・マネー 投稿日:2019.02.06 11:00FLASH編集部

ヘッドライトで読書「吉田戦車」電池はやっぱり単三でしょ

 

 自分にとって旅行の必需品といっていい品物でありながら、けっこう忘れがちなものがヘッドライトである。一時期やっていた登山の時などは「忘れたら命とり」リストに入っているので大丈夫だったが、一般的な旅行や帰省ではよく忘れる。

 

 何に使うのか。「旅先で、夜の路地裏をヘッドライトで散歩するのが好きなんだよ!」、ではない。寝る前の読書の時に使うのだ。自宅の枕元には常に置いてあるのだが、旅行時の持ち物チェックからは漏れがちなのだった。

 

 

 愛用しているのはモンベルの「コンパクトヘッドランプ」。税抜き2200円。これの何がいいかというと、3段階の明るさが選べる中に「電球色」があるのである。

 

 ああ、電球。LEDの時代になっても、仕事や勉強の時はともかく、ご飯食べる時は電球色だよね、という思いがある。

 

 そして、本格的な読書用としては暗すぎるのだが、入眠前の短時間読書の明るさとして、本当にちょうどいい。ギンギンの白色LEDでは眠気が遠ざかる。電球色だからこそ、数ページ読んだだけで本を落としそうになり、電源をオフにするのとほぼ同時に、眠りの世界に入っていけるのだ。

 

 使用電池が単三電池1本というのもすばらしい。「単四電池3本」とかの対極にあるスッキリさ。私はできれば単三電池だけで生きていきたい。単三にしぼれば、非常用の備蓄もシンプルになる。

 

 というような意図で電池が必要な商品を選んでいるのだが、リモコン類など思い通りにならないことも多い。テレビやレコーダーを買う時に、「リモコンの電池が単三じゃないといやだ!」とゴネても、ほとんどが単四使用だからだ。

 

 家で一番イライラするのは、ガスレンジの着火用の単一電池だ。非常に脱着しづらい位置にあるということもあり、「このためだけにわざわざ単一など買わせおって!」という怒りが毎回ある。

 

 スペーサーを使って、愛する単三電池を単一化して使ってみたこともあるが、あたりまえだが減りが早く、交換回数が増えるストレスのほうが大きく、断念した。

 

 えーと、なんの話だっけ。そうそう、そんなわけでモンベルのそれを愛用している。自宅での使用がメインなので、アウトドアでの実力のほどはわからないし、競合商品との比較もまだしていないが。

 

 スマホで電子書籍を読むこともあり、それだとヘッドライトはいらないわけだが、これはもう、入眠のための儀式のようなものであり、ハイテクな機械だとなんだか眠りづらい気がするのだった。

 

 本は、料理のレシピ本とかがいい。先が読みたくて止まらなくなることもあまりないし、おもしろすぎて眠気が吹き飛ぶということもない。腹が減ることはあるが。

 

 さて、なぜ今回このネタをとりあげたかというと、帰省のため、今下り新幹線の中でスマホでこれを書いているのだが、ヘッドライトを忘れた。


よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』、「ビッグコミックスピリッツ」にて『忍風! 肉とめし』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。近刊に本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)。そして、『忍風! 肉とめし 2』(小学館)が発売中!

 

(週刊FLASH 2019年2月12日号)

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