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【食堂のおばちゃんの人生相談】52歳・自動車関連業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.15 11:00 最終更新日:2019.02.15 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/タカハシさん(52)自動車関連】
息子の結婚相手は、わが家と同じ名字で、しかも彼女の弟は、私と同じ名前。嫁が実弟を呼び捨てにするのを聞くと、複雑な心境になる。私はずっとこの気持ちを我慢していかなければならないのだろうか。
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【山口先生のお答え】
そうですか。やっぱり、高橋さんという名字、多いですものね。他にも鈴木さんとか佐藤さん、田中さん……。これが小鳥遊(タカナシ)さんや鴨足(イチョウ)さん、上打田内(カミウッタナイ)さんだったら、あなたのお悩みはなかったかも、です。
でもお嫁さんに向かって「俺と同じ名前の弟を、俺の前で呼び捨てにするのはやめてくれ」なんて、舅(しゅうと)として言えますか?
お嫁さんはあなたの求めに応じてくれるかも知れませんが、その代わり「この人、人間が小さい」とちょっぴり軽蔑されるのは必定です。
ここはひとつ、じっと耐えましょう。そして、お嫁さんが弟を呼び捨てにするのを聞いたら、あなたは青春時代を思い出せば良いのです。昔、あなたの恋人はあなたの名前を呼び捨てにしていたでしょう?
あの頃の甘い記憶を呼び起こすのです。そうすれば、お嫁さんが弟を呼ぶ度に、あなたの青春は甦ります。毎日が甦る青春って、素晴しい人生じゃありませんか!
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『おばちゃん介護道』が発売中