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【食堂のおばちゃんの人生相談】50歳・アトリエ社勤務のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.15 11:00 最終更新日:2019.03.15 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/牛タンさん(50)アトリエ勤務】
うちの部下は、仕事の指示をすると必ず、「今からやろうと思ってました」と答えます。口癖になっているので注意すると「わかってます」と。
でも、ぜんぜんわかってなくて、いっこうに直りません。このご時世に、大声で注意するわけにもいかず、困っています。なんとか直す方法はありませんか?
【山口先生のお答え】
ありません。だって言うでしょ、「バカは死ななきゃ治らない」って。お宅の部下はバカです。それだけでなく、無神経というか、ふてぶてしい性格です。バカでふてぶてしい部下を持ったあなたは、お気の毒としか言いようがありません。
そうそう「バカにつける薬はない」とも言いますが、一つだけ強力な特効薬があります。それは「恐怖」です。
もし部下に「こんなことやったら、とてもただではすまない」という恐怖を感じさせることが出来たら、彼はおそらく態度を改めるでしょう。でもこのご時世に暴力を振るうわけにもいかないし、難しいですよね。
その一方で、世の中にはブラック企業なるものがあって、社員たちは上司に命じられるまま、過重労働を強いられています。もしかして、そういうブラック上司に教えを請うのも一案かも知れません。
でもそれよりは、みんなに呆れられた部下がクビになるのを待つ方が得策でしょう。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『おばちゃん介護道』が発売中