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【食堂のおばちゃんの人生相談】44歳・新聞業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.25 11:00 最終更新日:2019.03.25 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/エビオさん(44)新聞】
最近、近所の野良ねこが毎晩、大喧嘩をしている。その声に我が家のねこも反応し、尻尾を太くして、窓ぎわで臨戦態勢になる。喧嘩をやめさせようと、野良を捜したが、見つからない。家のねこを落ち着かせるためにも、喧嘩をやめさせる方法はないだろうか?
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【山口先生のお答え】
それは困りましたね。今の季節は、ちょうど、ねこは発情期なんですよ。だからメスを巡ってケンカが絶えないのだと思います。
わが家は一匹飼いではなく三匹同居しているせいか、外でねこの鳴き声がしても、そこまで興奮しないようです。その代わり、同居のねこ同士で毎日追いかけっこをして、家の中は巨大なキャットタワーと化していますが。
残念ですが、発情期が終わるまで、野良ねこ同士のケンカは止まないと思います。
外のねこの対策より、むしろ、ケンカが始まったらお宅のねこちゃんを抱きしめて「大丈夫だよ。お前は安全だからね」と優しく言い聞かせてみては如何でしょう? それを繰り返すうちに、安心感が増して、興奮状態も治まるのではないでしょうか。
とはいえ、ねこは「人間の言うことは絶対に聞かない」生き物です。してほしいことは決してせず、されたら困ることは必ずやります。結局、ねこと暮らすというのは期待と希望を裏切られ続ける日々なんです。人間はねこに従うしかありません。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都・千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。最新刊『おばちゃん介護道』が発売中