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【食堂のおばちゃんの人生相談】53歳・公務員のお悩みライフ・マネー 投稿日:2019.04.05 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/池田さん(53)公務員】

 

 昔から大きな音が苦手で、とくに人のクシャミが嫌いです。街中や会社で、これでもかというくらいの音でクシャミをしているおっさんを見ると、怒りのあまり、掴みかかってしまいそうで、怖いです。

 


【山口先生のお答え】

 

 え~、クシャミですか!? 困ったな。私も50歳過ぎて花粉症になって以来、今の季節は1日何度もクシャミが出ちゃうんですよねえ。それも1回では終わらず、必ず5~6回連発するんです。

 

 いや、故意にやってるわけじゃなくて、突発事故みたいなもんなんですよ。ほら、昔から言うでしょ、出物腫れ物所嫌わず……って。だから道行くおっさんも、わざとじゃないんです。自分では制御できないんです。

 

 私も以前ロケで上海に行った時、エレベーターの中で大声で携帯電話を掛けてるおっさんを見て眉をひそめたものですが、それと一緒にしたら、クシャミのおっさんが可哀想ですよ。池田さんも花粉症になったら、きっとこの気持ちをわかってくれるはずです。

 

 昔、私が勤めていた宝石店に、とても可愛いクシャミをする美女がいました。折しも時代はバブル。彼女も結構な「ぶりっこ」でしたが、クシャミは天然でした。私は彼女がクシャミをするたびに「目の前でクシャミすれば、どんな男も落ちるだろうな」と思ったことでした。

 

 池田さん、クシャミにも個性があるんです。ハクションだけじゃありません。「ハプププクシュン!」という珍しいクシャミもありました。

 

 どうかクシャミを事故と思い、寛大な心を持って下さい。そしてクシャミの聞き比べをしてみましょう。そうすれば、いつかあなたもクシャミが嫌いでなくなる……かも知れません。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都 千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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