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最強の国産ウイスキー「イチローズ・モルト」蒸留所に潜入撮!

ライフ・マネー 投稿日:2019.04.07 16:00FLASH編集部

最強の国産ウイスキー「イチローズ・モルト」蒸留所に潜入撮!

 

 いま、空前の「ジャパニーズ・ウイスキー」ブームが到来している。2009年に「角ハイボール」が流行したのをきっかけに、2014〜2015年は、NHKの朝の連ドラ『マッサン』が後押し。そして、作り手のこだわりが詰まった小規模のメーカーも続々誕生している。

 

 埼玉県秩父市の酒造メーカー「ベンチャーウイスキー」が生み出したウイスキーブランド「イチローズ・モルト」は、本場英国の専門誌主催の「ワールド・ウイスキー・アワード」において、立て続けに賞を獲得している。

 

 

 2017年は「シングルカスク シングルモルト部門」、2018年は「ブレンデッドウイスキー リミテッドリリース部門」と連続して最高賞を受賞。名実ともに、世界のクラフト蒸溜所のトップとなった。

 

 そこで本誌は、一般公開をしていない秩父蒸溜所をの舞台裏を覗かせてもらった。同社のエントランスには、ウイスキー造りの心臓である蒸溜器(ポットスチル)が飾られている。

 

 案内してくれたのはブランドアンバサダーの吉川由美さん。元帝国ホテルのバーテンダーで、自身も無類のウイスキー党だ。スコットランドの蒸溜所でも経験を積んだ。

 

「近くに第2蒸溜所も建設中で、生産量も5倍になります。入手しづらいとのお叱りも受けてきましたが、飲みたい人がちゃんと飲めるようになるはずです」

 

 

 製麦済みの麦芽は粉砕後、湯を加えて糖化槽に投入。かき混ぜて濾過し、採取された麦汁は次に発酵槽を経て、蒸留器へ。同社には、スコットランド・フォーサイス社製の最小規格のポットスチルが2基稼働している(冒頭の画像)。

 

 

 全国ではさらに、上の図のようなクラフト蒸溜所が稼働中。それぞれ日本酒、焼酎、地ビールで定評のある蔵元だ。「それぞれが切磋琢磨し、持ち味を発揮できたら」と、吉川さんもこの混戦状況を歓迎していた。

 


取材&文・鈴木隆祐

 

(週刊FLASH 2019年3月19日号)

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