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逆から読むと「平成」が「令和」に…アンビグラム驚異の世界ライフ・マネー 2019.04.14

 

 4月1日、新元号「令和」が発表された1時間後、ツイッターで、とあるアンビグラム作品が話題となった。アンビグラムとは、異なる方向から読むと別の言葉になるデザイン文字のこと。このときは「平成」を逆から読むと「令和」になるという驚きから、多くのリツイートを集めた。

 

 作者の野村一晟さん(28)は、新旧元号で作品をつくろうと、元号発表の瞬間を臨戦態勢で待ち構えていた。過去の元号は全部参照して、よく使われる漢字を分析済み。それでも、「令和」は予想できなかった。

 

 だが、結果的にわずか1時間で作品は完成。野村さんに、作品ができあがるまでの詳しい工程を聞いた。

 

――元号発表前、実際に作品ができあがるかどうか、自信はありましたか。

 

 成功率は1割ぐらいだと思っていました。普段の作品は自分で組み合わせる言葉を決められますが、今回は決められた新元号をむりやり当てはめていく作業なので、うまくいくとは限らなかったんです。

 

 アンビグラムをつくるには、文字の画数が似ていることが最大の条件なので。でも、新元号は絶対に話題になるから、どうしてもやりたかった。

 

――元号発表の瞬間から、作品完成までに行った実際の過程を教えてください

 

 元号発表の瞬間は、安心と焦りという2つの感情がありました。以前「昭和」と「平成」をつなげた作品を作ったことがあったので、「和」と「平」はそのまま使えるなと思ったんですよ。

 

 でも「令」と「成」の組み合わせができるかどうかで焦ったし、悩みました。まったく違う文字を同じ文字にしなきゃいけないので、もともとの漢字の形をどこまで変えていけるのか。 いろんな古典の文字を参照できる「くずし字辞典」を見ながら、漢字の崩し方を参考にして形を作っていきました。

 

 大体20分であたりをつけて、40分で調整して、最終的に1時間で完成させられました。誰よりも早く作品を作ってツイッターにあげるのが目標だったんですが、おそらく僕が一番早かったので、達成感がありました。

 

 

――野村さん自身は、いつからアンビグラム制作を始めたんですか。 

 

 20歳のとき、『天使と悪魔』っていうミステリー映画でアンビグラム作品を観たのがきっかけです。最初は「不思議だな」と思って、マネして描いてみたんですけど、そのうち法則がわかってくるとおもしろくなってしまって。

 

 当初はローマ字の作品を作っていて、ひらがなとか漢字とかにも徐々に挑戦していきました。大学4年から、人前に出て即興でアンビグラムを作る活動を始めました。

 

 大学卒業後は、非常勤講師と作家活動を並行して続けて、今は8年目です。金銭的には厳しい時期もありましたが、今まで続けてこられたのは嬉しいです。

 

――そこまで続けられる、アンビグラムの魅力はなんですか。

 

 新しい文字を作っているのに、参考にするのは「くずし字辞典」みたいな古典っていうのはおもしろいですよね。あとは「視点を変えてものを見る」とか「物事の裏側を考える」といったメッセージを作品に込められるんです。

 

 以前、「もりとも」っていう文字をひっくり返すと「かごいけ」になる作品を作ったんですけど、そういう社会的な風刺もきかせられます。

 

 今回の平成と令和の作品も、「平成のスピリットを令和につなげる」っていう意味を入れてるんです。ツイッターでずいぶんいろんな人に届いているみたいで、アンビグラムの知名度を上げられたかなと。

 

 

――今回の作品発表もそうですが、かなり意識的にツイッターを使っている印象があります。

 

 そうなんです。僕は作品がちょこちょこバズって知名度が上がった人間なので、ツイッターは大事にしています。2年前ぐらいに、僕のイベントを見てくれたお客さんが「陰と陽」っていう作品をツイッターで紹介してくれたんです。一般人の方だったんですけど、それが4万RTぐらいされまして。それから一気にメディアに取り上げられるようになりました。

 

 

――次はどんな作品をつくりたいですか。

 

 これまで日本語や中国語の作品しか作ってないんですけど、今後は他の言語での作品にもチャレンジしたいです。あとは、オリンピックも近づいてきたので、次はオリンピック関係でやってみたいですね。

 

※今回の「平成-令和」作品は、4月20~21日に大阪府立江之子島文化芸術創造センターで、5月4~5日に名古屋市民ギャラリー矢田で開催予定の「野村一晟 アンビグラムの世界」展で展示予定

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