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Tポイントは20日にウエルシアで…ポイントのポイント教えます
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.04.15 06:00 最終更新日:2019.04.15 06:00
コンビニで、ガソリンスタンドで、ネット通販で……使い勝手のいい共通ポイントとして人気のTポイントが、加盟店離れや他社のポイントカードの追従にピンチを迎えている。
Tポイントの未来に不安を感じたユーザーが、もし貯めていたポイントを一気に使うようなことがあったらどうなるのか? 共通ポイントに関する情報サイト「ポイ探」を運営する菊地崇仁氏に聞いた。
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「貯めたポイントは、実際に消費者が使うまでは運営元の資産です。その大部分を短期間に使いきられてしまったら、運営会社の経営破綻につながる可能性もないとはいえません。
これまで、共通ポイントが破綻した例はありませんが、万が一、現実になった場合、貯めたポイントが戻ってくる保証はありません」
ポイントをいくら貯め込んでいても、すべてパーになってしまう。
「ポイントの会員のうち、5割の人がそのポイントを使わずに、貯め続けているといわれています。しかし、実際はどんどん使っていくのが安全です。私自身も、ポイントの失効を防ぐためにも、こまめに使って消費していますよ」
せっかくポイントを使うなら、できるだけお得な形で使いたい。そこで、菊地氏に4大共通ポイント(Tポイント、dポイント、Ponta、楽天スーパーポイント)の、おすすめの使い方を聞いた。
「Tポイントは、ドラッグストアチェーンの『ウエルシア』での利用がいちばんです」
Tポイントは通常、200円で1ポイント貯まり、1ポイント=1円として加盟店などで使える。しかしウエルシアでは、108円で1ポイントと、貯まりやすくなっている。さらに毎週月曜日に買い物すると、Tポイントが2倍貯まる。
「しかも、毎月20日は200ポイント以上の利用で、通常の1.5倍分の買い物ができます。200ポイントで300円分の買い物ができるということです。ウエルシアでは、ポイントを貯めるなら毎週月曜日、使うなら毎月20日と覚えておきましょう」
どちらもローソンで使えるPontaとdポイントは、ローソンの店頭にある端末「Loppi」、もしくはスマホ用ローソンアプリで入手できる「お試し引換券」を利用すると、ポイントの価値が急上昇する。
「ものによっては実際の半額以下のポイントで引き換えることができるので、その商品を買って、通常の支払いにポイントをあてるよりお得になります。たとえば、132円のポテトチップスを、たったの40ポイントで引き換えられたりすることも。
お得度の高い商品は先着順になっているので、早めに手に入れましょう。対象商品は飲み物やお菓子が多く、期間ごとに入れ替わるので、アプリでこまめにチェックしましょう」
楽天スーパーポイントの場合は、楽天市場での買い物から加盟する飲食店での支払いまで、ポイントの使い道がとても多い。そんななかで菊地氏が推すのは、ネット証券会社「楽天証券」での利用だ。
「楽天スーパーポイントを楽天証券と連携させることで、投資信託をポイントで購入できます。『つみたてNISA』にあてることも可能です。投資にまわせば、将来的にそのポイントの価値が高くなる可能性があるので、より賢い使い方といえます」
ほかに、クレジットカードの「楽天カード」を持っていれば、その支払いにポイントを充当することもできる。実質的なキャッシュバックと考えれば、こちらもお得だ。
ただし、楽天証券、楽天カードともに、使用期間が限られる「期間限定ポイント」を利用することはできない。楽天のキャンペーンでゲットできるポイントは、ほとんどが期間限定ポイントだが……。
「じつは期間限定ポイントは、楽天の格安スマホ『楽天モバイル』の支払いに利用できます。楽天モバイルの『スーパーホーダイ』プランは、月額料金が1480円。期間限定ポイントが3000ポイントほどあれば、家族2人分のスマホ代をまるごと賄うこともできます。これは大きいですね」
期間限定ポイントは、キャンペーンを利用すれば1000ポイント単位で貯めることも難しくない。うまくやれば、ずっと夫婦のスマホ代がタダ、ということが可能なのだ。
「また楽天市場の買い物では、楽天トラベルや楽天モバイルなど、グループの関連サービスを利用するごとに、得られるポイントが増え、雪だるま式に大きくなっていきます。
とくに、クレジットカードの『楽天ゴールドカード』を持っていれば、楽天市場での買い物で付与されるポイントが最大5倍に。年会費が2160円かかりますが、得られるポイントを考えれば、十分に元は取れるはずです」
ちなみに、どの共通ポイントも、JALやANAといった航空会社のマイレージ・プログラムに移行できるようになっている。タダで旅行ができるのなら、マイレージに換えるのもお得なのでは……。
「条件や交換レートは、けっしていいとはいえません。たとえばTポイントの場合、ANAマイルへの交換が可能なのは500ポイント単位。レートは、Tポイント500ポイントあたり、250マイルです。そもそも、500ポイントまで貯めるのは、それなりに時間がかかります。『ポイントは貯まったらすぐ使う』という基本を考えると、あまりおすすめはできません」
ポイントは、使って初めて自分の財産になる。財布の中のカードを、いま一度チェックせよ!
(週刊FLASH 2019年4月23日号)