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【食堂のおばちゃんの人生相談】48歳・建設業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.04.15 11:00 最終更新日:2019.04.19 16:04
【食堂のおばちゃんの人生相談】48歳・建設業のお悩み
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/尾藤さん(48)建設】
我が家のねこ(10歳)が、急に食欲旺盛になりました。獣医も「普通は食欲が落ちてくる年齢なのに、不思議だ」と。おかげで、毎晩3回は起こされます。ねこの食欲を落ち着かせる方法を、ご存じないですか?
【山口先生のお答え】
まあ、10歳で急に食欲旺盛になったんですか? 珍しいですねえ。普通は食欲が徐々に落ちてゆく年齢なのに。
うちのボニー(雄)とエラ(雌)は、今年の6月で7歳になります。去年までは、ねこ缶を各自一日4缶食べていたのですが、最近は3缶です。ボニーもエラも体重5kgくらいなので、確かに4缶は食べ過ぎでしたが、よく運動するせいか、どちらもデブでなかったので、求められるままに与えてしまいました。
去年保護したタマ(雌)は体重3kgくらいですが、当初はやはり一日4缶食べていました。でも今年に入って落ち着いて、3缶あげると少し残すようになりました。きっと不安や恐怖がなくなって、安心したからでしょうね。
人間も食堂で「ご飯と味噌汁食べ放題」だと、新しく入ってきた人は親の仇のように食べるんですが、大体3カ月で食欲は落ち着いて、その頃から仕事にも慣れてきます。
お宅のねこちゃんですが、獣医さんから特にダメ出しされていないなら、好きなだけ食べさせたら如何ですか? 夜の分のエサをたっぷりあげておけば、夜中に起こされなくて済むでしょう。気の済むまで食べているうちに、食欲は落ち着くと思いますよ。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中