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吉田戦車、CD・DVDケースを買うも未見の作品が増殖する一方

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.04.17 11:00 最終更新日:2019.04.17 11:00

吉田戦車、CD・DVDケースを買うも未見の作品が増殖する一方

 

 CDやDVD・ブルーレイソフトは、それなりに買う方だ。音楽はさすがにデータで買うことが多くなってきたが、映像ディスクはあいかわらず、気がつくと買っている。

 

 最近も電子書籍で『日本沈没決定版』を読み終え、たまらなくなって、かつて何回か観ている1973年版映画のDVDをあらためて注文した。不勉強ながら原作を初めて読み、より深い感銘を受け、映像をもう一度確認したくなったのだった。が、まだ観ていない。

 

 

 同様に、買ったけど見ていないソフトは多い。『シン・ゴジラ』で、庵野秀明総監督が岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』に影響を受けていると知り、さっそくDVDを買い、そして観ていない。もちろん観ないつもりではないので、「いつか観るコーナー」に並んでいる。

 

 そのコーナーのタイトルを並べてみると、『ぼんち』『浮草』『稲妻』『生きていた野良犬』『小原庄助さん』などなど、昔の映画を中心にキリがない。映画じゃない『NHK特集 永平寺』なんてのもある。

 

 洋画だと『捜索者』『勇気ある追跡』『バス男』『要塞警察』『バベットの晩餐会』『オデッセイ』『インターステラー』などなど。いい評判を聞いてポチったのはいいが、そのまんま。

 

 マーベルヒーローものなんかだと(全部買っていないが)届いたらすぐ観るのだが、なんだろうな、この「あとまわしにする、しない」の差は。テレビシリーズのBOXも、そういうことになりがちだ。

 

『仮面ライダーダブル』BOXなど、本放送の録画をくりかえし見ていたので、前半で視聴がストップしてしまっている。そんなに高くないし買っちゃえ、あるいは、ファンとしてきちんとお金を入れなければ! 的な考えで、映像ソフトは増殖していく。

 

 レコードや、VHS、レーザーディスクを思えば、夢のようにコンパクトになったわけだが、それでもケースの「ディスク本体以外の厚み」は相当なものだ。

 

 なので長年買い集めたCDは、思い切ってケースを捨て、無印良品の「ポリプロピレンCD・DVDホルダー・2段枚収納(80ポケット)」に収納し、すっきりさせた。DVDも、たとえば『ウルトラマン』『ウルトラセブン』全話などは、それに収納。すっきり。

 

 ただ、最近はブルーレイも多いし、ブルーレイは不織布のホルダーに出し入れすると読み取り面が傷む、ということを耳にし、無印ホルダー以外の手はないか、と探していた。

 

 探し回るまでもなく「DVDトールケース 12枚収納 連続ドラマ用」というような製品を見つけ、それにディスクを整理し始めた。「ブルーレイメディアにも最適」と書いてあり、たのもしい。

 

 未見の作品をそれに収納すると、余計に観なくなってしまいそうなので、本棚を空けるためにも「いつか観るコーナー」の縮小が、今後の課題だ。

 


よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』、「ビッグコミックスピリッツ」にて『忍風! 肉とめし』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)、そして、最新刊『出かけ親 1』(小学館)が発売中

 

(週刊FLASH 2019年4月16日号)

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