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【食堂のおばちゃんの人生相談】53歳・文具メーカー勤務のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.04.19 16:00 最終更新日:2019.04.19 16:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/テツオさん(53)文具メーカー】
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5月の10連休に、夫婦でヨーロッパ旅行を奮発することにしました。ところがネット検索で、海外で犯罪被害に遭った日本人旅行者の例をたくさん見てしまい、急に不安に……。出発が近づくにつれて、不安が増大していきます。旅行はやめたほうがいいでしょうか?
【山口先生のお答え】
あらら、それはご旅行前にマズいものを見てしまいましたね。犯罪被害例ばっかり見ていたら、不安になるのも無理はありません。
でも旅行社主催のパックツアーなら、添乗員の指示に従って行動する限り、比較的安全ではないでしょうか。
自由行動のときも「知らない人について行かない」「ヤバい場所に入らない」「正体不明のものを口に入れない」など、ごく普通の常識を守れば、そんなに危ない目に遭わないのではと思うんですが。
しかし、曾野綾子さんは「電車が時間通りに来る、店員が釣り銭をごまかさない、ホテルがダブルブッキングをしない等々の快適さを求める人は、海外旅行をしない方が良い」と仰っていました。
もし100%の安全を求めるなら、海外旅行はしない方が賢明かもしれません。考えてみれば犯罪被害に遭う前に、飛行機が墜落する危険だってあるのですから。そして、もし中止するなら、奥さんとの意見調整で危機が生じる可能性もあります。
そもそも海外旅行経験が生涯たった一度、1泊2日の「月火上海」だけの私に相談するほうが間違ってますよ。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』(文藝春秋)が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中