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どうしたら避けられる「GW渋滞地獄」日時・場所を伝授
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.04.27 08:30 最終更新日:2019.04.27 08:30
改元に合わせて、4月30日、5月1日、2日が祝日に設定され、初の10連休となったこのゴールデンウィーク。帰省や旅行で車を使う人にとってなによりも気がかりなのは、高速道路の渋滞だ。
GWの高速道路渋滞状況の予測について、NEXCO中日本のドライブアドバイザー・山本隆さんはこう語る。
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「東京から出ていく『下り線』は、毎日午前中に渋滞します。逆に東京へ戻ってくる『上り線』は、夕方に渋滞します。ただ、4月30日、5月1日は上り・下りのどちらも比較的空いているので、移動日としては狙い目ですよ。
そして、Uターンラッシュは、例年と同じく5月5日。この日は、夕方から深夜・日付が変わるまで、延々と渋滞し続けます。東名高速道路の『大和トンネル』周辺が一番渋滞するとふんでいます。GWに関係なく、渋滞の名所なんですけどね。
あまり知られてないところだと、神奈川と静岡の県境にある『都夫良野トンネル』あたり。ここ、いつもはそんなに混んでないので、ちょっと気を付けてくださいね」
こうした渋滞予測は、どのように立てられるのだろうか。
「過去の渋滞の実績も見ますし、暦の配列も考慮します。たとえば3連休には、3連休なりの渋滞パターンがあります。あとは、周辺のイベントですね。たとえば、御殿場にはアウトレットがあるので、人の移動が多いんです。いろいろな要素を合算して、予測を出しています。
ところが、今年のGWは、初の『公式10連休』で、同じ暦が存在しないんです。ですから、渋滞実績に加えて、物流会社さんや旅行会社さんにもアンケートにご協力いただき、予測をより正確にしています。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社ではすでに『渋滞予測ガイド』という冊子を発行しています。それから『iHighway』というサイトで、渋滞予測や、現在の渋滞情報をチェックいただける仕組みを作っています」
『渋滞予測ガイド』には、各日程で渋滞しそうなスポットや時間帯、事故が起きたときの注意事項など、かなりの情報が詰まっている。これを読めば渋滞なんて怖くない、と言いたいところだが、それでもつかまってしまうのが渋滞というものだろう。
渋滞につかまったときのために、できることはあるのだろうか。
「お子様の退屈対策として、シリーズもののDVDを10枚は必須ですよ! まあこれは、TSYTAYAの誘い文句の受け売りかもしれないですけど(笑)。まじめなお話で申し上げますと、渋滞に飽きて子供が大騒ぎ、それで事故を起こすケースもあります。ですから、運転手さんが他のことに気を取られない環境づくりは大事なんです。
あとは、渋滞すると先を急ぎたくなるものですが、高速道路は景色が単調で、渋滞すると眠くなる危険性もあります。できれば途中でパーキングエリアに寄って、仮眠をとってください。わずか20分程度でかまいません。コーヒーを少し飲んで仮眠して起きると、カフェイン効果もあって脳がすっきりしますから」
綿密に立てられた予測の把握、最新情報のチェック、渋滞時の車中対策を「3種の神器」に、記念すべき大連休を謳歌しようではないか。