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【食堂のおばちゃんの人生相談】49歳・商社勤務のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.04.29 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/たかのりさん(49)商社】

 

 我が家のねこは、トイレで大きいほうをしてくれません。必ず、手前のフローリングの床でします。トイレをずらしても、効果なし。小さいほうは、トイレでしてくれるんですが。このクセは、直らないのでしょうか?

 

【山口先生のお答え】

 

 これもまた、身につまされるお悩みです。実はうちのボニー(白猫♂)もトイレで大をしないんです。お宅のねこと同じく、トイレ手前のフローリングの床か、風呂場の床で…………。エラ(黒猫・メス)は大も小もトイレでするのですが。

 

 かつて「クロワッサン」の企画でねこ専門家の清水満先生にご相談したら「ねこも人間と同じで、清潔で明るくて広いトイレが好きなんです。ウンチした場所でオシッコしたくないんです」と仰るので、私はメガトレーというデカい箱を買って、ボニーとエラに2個ずつトイレ(ボニーはシート、エラは砂なので)を用意してあげました。

 

 でも、ボニーは相変わらず床と風呂場で大をするし、2匹のDVは止みません。清水先生は仰いました。

 

「まあ、ねこですから(笑)」

 

 結局、ねこって絶対に人間の要求には応じてくれません。しかもダメと言うことは絶対にやります。ねこと暮らすって、期待と願望を裏切られ続ける毎日なんです。

 

 そんなねこに夢中になる私たちって、究極のドMです。そもそも「大をしてくれない」と書いた時点で、あなたはねこに負けているんです。あきらめましょう!

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中

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