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【食堂のおばちゃんの人生相談】48歳・図書館勤務のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.10 11:00 最終更新日:2019.05.10 11:00

食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える! 

 

【お悩み/ナハさん(48)図書館勤務】

 近所の床屋のオヤジさんは、客が来ないと、店の入口に仁王立ちになって、外を睨み付けています。見た目も怖いので、私も子供たちも寄りつかず、ますます客が減って、仁王立ちの時間が長くなる悪循環です。あの姿を見ると、私まで気分が悪くなります。なんとか仁王立ちをやめさせる方法はないでしょうか?

 


【山口先生のお答え】

 う~ン、お客が入らないオヤジさんも気の毒だけど、店の前で仁王立ちしてこっちを睨み付けてる大男を見たら、誰だってやっぱり、その店に入る気がしないですよねえ。オヤジさん、自分で自分の首を絞めてることに気が付かないのかなあ?

 オヤジさんが店の前で仁王立ちしているのは、店の中にいてもすることがなくて、時間を持て余しているからでしょう。それなら、店の中で過ごす時間を楽しくしてあげれば、仁王立ちはやめるんじゃないでしょうか?

 私のお勧めは、ねこを飼うことです。ねこと過ごす時間は楽しいから、もう表に突っ立って通りを睨み付けてる暇はありませんよ。

 もちろん、犬もお勧めです。犬は頭が良くて性格が可愛いから、ねこよりもっと離れがたくなるかも知れません。フェレットやウサギもOKよ。

 生き物がダメなら面白いゲームとか、エロ本とか、アダルトDVDとか、とにかく時間の経つのを忘れさせる娯楽を、匿名でオヤジさんに贈ってあげましょう。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中

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