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【食堂のおばちゃんの人生相談】40歳・印刷業のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.05.24 11:56FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/マットさん(40)印刷業】

 

 先日、女性の同僚と男性上司の3人で飲みに行きました。ところが2軒めの店で、上司は愛人らしき女性と雲隠れ。同僚は激怒して、「上司の説明を訊いてきて」と私に詰め寄ります。まさか「愛人ですか?」とも訊けず、困っています。いい質問の仕方はないですか?

 


【山口先生のお答え】

 

 そんなこと、訊くまでもないでしょう。上司の行動を見れば、相手は愛人に決まってるんですから。同僚の女性だって、そのくらいわかりそうなものです。

 

 それなのにあなたに「どういう関係か上司に訊いてこい」と強要するのは、上司に対する怒りをあなたにぶつけている、つまり八つ当たりしているとしか思えません。

 

 そんなものに付き合って、上司に睨まれたら損ですよ。「愛人としか思えないのに、面と向かってそんなことは訊けない。どうしても訊きたいなら自分で訊いてくれ」と突っぱねるべきです。

 

 そして、もしあなたが彼女に気があるのなら「それとなく確かめたけど、やっぱり愛人だった」と噓を吐いて、「上司も悩んでいるから、ここは武士の情け、2人だけの秘密にしよう」と提案しましょう。

 

 秘密を共有する者同士には親近感が生まれます。それを利用して、彼女とグッと親密におなりなさい。上手くやるんですよ。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、最新刊『夜の塩』が発売中

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