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【食堂のおばちゃんの人生相談】50歳・教員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.24 11:00 最終更新日:2019.06.24 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
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【お悩み/メロウさん(50)教員】
我が家のねこは、やたらと人の顎を噛みます。しかも思いっきり。顎に傷がついて、痛くてヒゲも剃れません。高校生の娘も被害に遭っていて、雑菌でも入らないかと心配です。やはり、寝室から閉め出さざるをえないのでしょうか……。
【山口先生のお答え】
ラストの「……。」に、本当はねこちゃんと一緒に寝たいというメロウさんの気持ちが表れていますね。噛み癖、困りますよねえ。
うちの2匹のねこもDVが激しいのですが、噛み癖がひどいのは白ねこボニー(オス)です。特にうちの兄と遊んでいると急に興奮してガブリと噛噛むんです。お陰で兄は手から血が出てしまって…………まあ、その写真をスマホの待ち受け画面にしたくらいなので、内心嬉しいんでしょうが。
ただ、お宅のねこちゃんもうちのボニーも、噛むのは愛情表現なんですよ。残念なことに、力加減がわからなくて傷を負わせてしまうんですよね。
確かに、寝室から閉め出せば被害は防げるでしょうが、ねこちゃんと一緒に寝たいというねこ好きの気持ちとしては、忍びないものがあります。
例えば、ぬいぐるみのような物を用意して、そっちを噛むように持っていくことは出来ないでしょうか? もし気に入ってくれたら、夜はねこの横にぬいぐるみを置いて、噛みたくなったらそっちでお願いするとか……。
そうだッ! 剣道やアメフトは防具を使いますよね。あれに倣って、顎にガードを付けて寝たらどうでしょう? マスクの厚いのを顎にかけておけば、ねこちゃんに噛まれても傷が付かずに済むかも知れません。サッカーも防護用にすね当て付けてるし、どうですか?
お役に立てず、すみません。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中