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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.28 11:00 最終更新日:2019.06.28 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/琥珀さん(43)会社員】
スマホにメールやLINEが届いたら、すぐ見ないと気になって、仕事中も何か届くたびに、トイレに行ってチェックしています。スマホをロッカーにしまっても、15分おきに確認してしまい……結局、広告メールしか来ていないのに。この性格を直すことはできないでしょうか?
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【山口先生のお答え】
性格を直すことは出来ません。でも、対策を立てることは出来ます。
あなたがこまめにスマホをチェックしないと気が済まないのは、簡単に言えば、何か起きたら困るという、漠然とした不安のためです。具体的に重大事が起きると予測しているわけではなく、想像して心配しているわけです。このような心配を “取り越し苦労” と言います。
琥珀さん、まずは肝を据えましょう。あなたが15分おきにスマホをチェックしても、世界は何も変わりません。大地震が起きるときは起きるし、宝くじ10億円が当たるときは当たるのです。運命はスマホでは変えられません。
だから琥珀さん、腹をくくって運命を受け入れる覚悟を決めて下さい。そうすればスマホに支配される人生のバカらしさに気が付くはずです。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都 千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中