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【食堂のおばちゃんの人生相談】40歳・パートのお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.07.12 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/シェリーさん(40)パート】

 この3年、寝たきりの祖母の介護のために月1回、実家に帰っています。最近、ふだん介護を担当している母が、祖母にきつく当たるようになりました。祖母は申し訳なさそうな顔をします。

 

 

 母は私と2人になると愚痴をこぼします。母の態度を改めてもらうには、どうしたらいいでしょうか?


【山口先生のお答え】

 確実に効果があるのは、あなたがお祖母さんの介護をして、お母さんの分担を月1回に減らしてあげることです。そうすればお母さんはお祖母さんに優しくなります。愚痴もこぼしません。

 

 でも、それは無理でしょうから、ひたすらお母さんの心をケアする以外ありません。

 

 介護は大変ですよ。うちの母はまだ自分の力で立って歩けますが、それでも時々ウンザリすることがあります。寝たきりになったらと思うと、考えるだけで恐ろしいです。

 

 

 お母さんはその大変な介護を、毎日やっているんです。休めるのはあなたが里帰りする月1回だけ。これじゃ良い顔ばかりは出来ませんよ。愚痴だってこぼしますよ。

 

 とにかく、お母さんに面と向かって「毎日ほんとに大変ね。偉いわ。お母さんじゃなきゃ、とても出来ないわ。お祖母さんは幸せね」と言って下さい。1日に何度でも。

 

 そして、実家を離れているときも、1日1回は電話して、お母さんを褒め、感謝の言葉を言って下さい。お母さんはそれだけ大変な役目を引き受けているんです。わかってあげて下さい。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして『夜の塩』(徳間書店)が発売中 

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