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【食堂のおばちゃんの人生相談】39歳・アルバイトのお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.05 11:00 最終更新日:2019.08.05 11:00

食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/廃テンションさん(39)アルバイト】

 3年前に離婚、2年前に会社が倒産。以来、梅雨時は憂鬱になって気持ちが落ち込み、偏頭痛すらする。“気象病” というらしいが、病院で薬をもらっても治る気がしない。彼女はいないし、趣味もない。どうやり過ごしたらよいのだろう。

 

 


【山口先生のお答え】

 まず最初に申し上げます。病院に行きましょう。精神科か心療内科か、どちらが適切かわかりませんが、取り敢えず行きましょう!

 

 先月、フリーアナウンサー丸岡いずみさんの壮絶な鬱病体験をテレビで観ました。彼女は最初、通院していた病院から出される薬を拒否していたのですが、強制入院させられた病院で出された薬を服用した途端、急激に鬱から脱却できたのだそうです。

 

 それは、たまたま本人と薬の組み合わせが大成功したからなのですが、それでも薬を服用しなければ完治はあり得ませんでした。

 

 向精神薬は様々な薬との組み合わせで、2~3週間で結果が出るので、効果が無い場合はそこで変えるそうです。あなたの症状に合う薬と出会うまで、どのくらいの時間が掛かるかはわかりませんが、少なくとも専門医の協力があれば、今より気分は良くなるはずです。

 

 その上で申し上げたいのは、人生には波があると言うことです。禍福はあざなえる縄の如し。明けない夜はない。楽あれば苦あり。

 

 今のあなたは多分、谷底に落ち込んだ状態です。でも、一生底のままではなく、地殻変動で盛り上がって山になる日も来ます。山の上で少しでも高くジャンプできるように、谷底にいる間に心身の状態をメンテナンスしておきましょう。

 

 今は雌伏の時です。腐らずに、雄飛の時に備えて下さい。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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