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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.09 11:00 最終更新日:2019.08.09 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/万年床さん(43)会社員】
取引先の地味な30代独身女性社員が、じつは出会い系で童貞ばかりを狙って “狩り” を繰り返していることを知りました。意外です。地味なのに性欲の強い女性って、けっこう多いんでしょうか? 見分けるコツがあったら教えてください。
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【山口先生のお答え】
結構聞いたことあります。某新聞社の重役曰く「○○(定食屋)の女将が、実は先代社長の愛人だった」と。私も○○には行ったことがあって、女将の顔も知っているので、ビックリしました。失礼ですが、とても “愛人” なんて柄じゃなかったのに。
そう言えば、「性欲の強い女性には腋臭の人が多い」とも聞いたことがあります。腋臭の女性=性欲旺盛じゃありませんよ、念のため。
私の食堂時代の同僚Aさんのかかりつけ医院には古株の看護師長がいて、いつも白衣の下にものすごいゴージャスなスリップを着ていたそうです。「他に金を使う場所がないからよ」(Aさん談)と。
一見地味な女性がエロい下着を着けていたからって、直ちに性欲と結びつけることは出来ませんが、妄想はかき立てられますねえ。まあ、「女は全て女優」というくらいなので、見かけで判断するのは難しいと思いますよ。
私はそれより、性欲が強いのが幸せかどうか、そっちが疑問です。特に、日本のような社会では。
男性は多分、普通の結婚生活では満たされず、風俗のお世話にならないとダメでしょう。当然、お金が掛かります。不倫相手が見つかれば多少の節約にはなるでしょうが、後が厄介です。
女性の場合、タダなら相手に不自由しないかも知れませんが、その代わり他人に知られると、今回のように決して良くは言われません。どうぞ、性欲の強い人を、温かい目で見守ってあげて下さい。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして『夜の塩』(徳間書店)が発売中