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【食堂のおばちゃんの人生相談】36歳・公務員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.19 11:00 最終更新日:2019.08.19 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望さん(36)公務員】
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30代になって初めて、8年ぶりに、ネットで知り合った女性と食事デートをすることになりました。「お酒が好きで、チェーン居酒屋でかまわない」と言ってくれますが、学生が行くようなお店に連れていくのも……。
どんなお店に案内すればいいでしょうか? 迷える仔羊に愛の手を!
【山口先生のお答え】
まあ、それはおめでとうございます! 夏に相応しい、お悩みじゃありませんか。本当は私の行きつけのお店を教えてあげたいんだけど、それは多分マズいので、悪しからず。
まず、最初のデートではちょっと良いとこ見せて、お酒込みで2人で1万5000?2万円を目処に、ネットでお店を探しましょう。どこで会うか場所を決めて、和食とか割烹居酒屋とかで検索してみて下さい。いっぱい出てきます。
私のお勧めは、こぢんまりした店を選ぶこと。カウンターのみ10席とか、そういう “隠れ家感” のあるお店が良いですよ。
絶対に避けた方が良いのは、100席もあるようなキャパのデカい店。“個室居酒屋” とか謳っていても、防音装置があるわけないので、周囲の声がうるさくて、ゆっくり二人で語らうことが出来ません。ムードもへったくれもなくて、彼女はうんざりすること必至です。
それと、店の候補を決めたら、取り敢えず一人で下見して下さい。ネットと実際が違う店では、私自身痛い目を見ましたからね。それに二度目だと “常連感” が漂って、頼もしく見えたりします。
私は彼女との初デートのためにあれこれ悩むあなたを、とても尊敬します。その優しさと気遣いが伝われば、デートは大成功です。どうぞ頑張って、気の合う彼女と幸せを?んで下さいね。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中