【食堂のおばちゃんの人生相談】41歳・会社員のお悩み

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える！

【お悩み／メタ坊さん（41）会社員】

　40代になって、明らかに腹が出てきた。でも、走ったりジム通いは面倒くさい。昼食はほとんど、コンビニ弁当か牛丼屋ですが、太りにくいランチの選び方とか食べ方ってありますか？　自炊しているので手弁当でもかまいません。簡単なら！

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【山口先生のお答え】

　いや、もう、他人事とは思えません。身につまされます。私も40代半ばから新陳代謝が落ちて、20代の半分以下しか食べていないのに、ジワジワと太ってきました。リアル還暦の現在、過去10年の中で一番膨張してるんです。どうしよう！？

　性懲りもなく『クロワッサン』誌上で「発酵食とオイルでダイエット」の企画にも挑戦しました。

　そんなわけで、エラそーなこと言えた義理じゃありませんが、あれこれダイエットに挑戦した経験から言わせていただくと、ご飯の前に汁もの（味噌汁が良い）と野菜もの（サラダやお浸しなど）を食べるのはお勧めです。

　そして、汁物と野菜でお腹を満たした分、ご飯は少し残しましょう。甘いものやスナック菓子はやめましょう。

　コンビニでお勧めはおでんです。コンニャク・白滝・昆布・ロールキャベツなど、低カロリーの品が豊富だし、汁も飲めます。寒くなったら是非ご活用下さい。

　納豆・キムチ・ヨーグルトなど、発酵食品を積極的に食べて下さい。消化酵素が活性化されて、ダイエットしやすい身体になります。特に、納豆と一緒にご飯を食べると、糖分の吸収を抑制してくれる効果があるというデータがあります。納豆ご飯を食べましょう！

　さらに、食べても脂肪の付きにくい時間があって、それは午後3時です。3時のおやつはそういうわけだったんですね。反対に、夜10時以降に食べると全部脂肪になるそうですよ。

　ダイエットは一日にしてならず。お互い、頑張りましょうね！

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合（東京都千代田区）の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』（徳間書店）が発売中