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【食堂のおばちゃんの人生相談】40歳・派遣社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.09 11:00 最終更新日:2019.09.09 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/モツ次郎さん(40)派遣社員】

 

 婚活パーティで、ジュースをこぼしたかわいい女性に、小太りの中年男性が爽やかにハンカチを手渡して、いい雰囲気になっていました。もしかして、女性受けするハンカチってあるのでしょうか?

 

 


【山口先生のお答え】

 

 婚活中のモツ次郎さん、最初に言わせていただきますが、二人が良い雰囲気になったのは中年男性のハンカチが良かったからではなく、咄嗟に適切な対応の出来る人間力の賜物だと思われます。

 

 それでも敢えて「女性から見た好ましい男性のハンカチ」に絞ってお答えすると、まず第一は清潔。次は「男性的」だと思います。つまり、レースや花模様の刺繍のついた小ぶりのハンカチではなく、大判の木綿か麻で、シンプルなデザイン。いかにも実用的で、汗や水気をたっぷり吸い取ってくれそうなハンカチですね。

 

 ハンカチと言えば、うちの母(91歳)が若い頃、慶應出のプレイボーイとデート中、何かでハンカチを貸してもらったのだそうです。

 

 そうしたら、ひと目でわかる超高級品で、母の着ているワンピース(自分で縫ったお手製)より高そうだったので、潮が引くようにサーッと気持ちが冷めて、そのまま別れてしまったのだとか。

 

 まあ、女心も千差万別、十人十色ですから、高級すぎるハンカチを見て玉の輿願望を募らせる女性もいるかも知れませんが。

 

 私もこれまでハンカチについて真剣に考えたことはないのですが、これを機会に「男受けするハンカチ」を探してみようかしら。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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