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妻の故郷で買い物「吉田戦車」個別包装のなめ茸にウキウキ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.11 11:00 最終更新日:2019.09.11 11:00
今回は、お盆に行った妻の故郷での買いもの紀行です。長野県富士見町の「エーコープ」周辺は、妻実家のショッピング定番スポットだ。今回も、親戚一同車に乗ってゾロゾロと向かった。
ひとつ、買いたいものがあった。替えのTシャツを一枚だけ持って行ったのだが(少なすぎた。いろいろ油断した)、特急あずさの冷房が寒くて風邪をひきそうになったため、帰り用に何か羽織るものを買う必要にせまられたのだ。
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となりに「しまむら」があるので、長袖Tシャツでも買おう。映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』とのコラボTシャツなど何種類かあったが、無地のグレーのものを買う。980円。
「抗菌防臭効果が持続」と書かれていて、明日も汗臭くなりそうな自分にピッタリだ。「スタイリッシュ」とも書いてあるが、それはどうでもいい。
次に、食材や酒を買いこみ中の妻に命じられ、小4(娘)と小2(従妹)のために折り紙を探すことになった。コープの文具コーナーには置いていない。隣接する「今井書店」に、もしかしたらあるかもと思ったが、文具は扱っていなかった。
さらに隣接する「JAファーム ふじみ」に行ってみる。品ぞろえは故郷・岩手のホームセンターとそう変わりないが、「おっ、信州」と思ったのが、そば打ち道具コーナー。木鉢、のし棒、そば切り包丁などいろいろ並んでいて、惚れ惚れする。買わないけど。
地元のニーズもあるのかもしれないが、この辺は別荘地でもあるので、高揚した別荘民がつい買ってしまうのかもしれないな、と推察した。が、文具コーナーに折り紙はなく、けっきょく帰りに寄った近くの100円ショップでゲット。
翌日。いつも行く原村(富士見町に隣接)の産直「たてしな自由農園」へ。『忍風! 肉とめし』(全3集、発売中)の資料として、イノシシ肉、シカ肉、クマ肉味つけや、冷凍ウサギ肉を買った店だ。
「何か肉ネタないか?」と探す必要がない今、さて何を買おうか。むっ。「ミニなめ茸」。一食分が個別包装されていて、5個入りで税抜き160円。個別包装のなめ茸など、今まで見たことがない。
信州人の「どこにでもなめ茸を持っていきたい!」という情熱すげえな、と思ったが、大箱には「学校、病院、自衛隊など、大規模給食でも実績」と書いてあり、なるほどそっち系か。
自宅で開けてみると、妙にウキウキした気分になり、確かに給食のような楽しさがある。夏の自分みやげ、成功と言っていいだろう。
帰りのあずさもブレることなくしっかり過剰冷房で、着こんだ長袖Tシャツが頼もしい。寒さに震えている半袖おやじグループを横目で見ながら、「……勝ち」と思った。
よしだせんしゃ
マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身 「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)、『出かけ親 1』、最新刊『忍風! 肉とめし 3』(ともに小学館)が発売中!