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【食堂のおばちゃんの人生相談】52歳・無職のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.04 11:00 最終更新日:2019.11.04 11:00

食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/すねかじりさん(52)無職】

 

 最近のスポーツは、あまりにもスピードが速くて、「事故が起きたらどうしよう」と、テレビで観るたびにドキドキで、息切れがする。心臓発作が心配だ。

 

 

 実家住まいで親と同居しているので、救急車は呼んでくれると思うけど、心臓が止まっちゃったら間に合わないし。どうしたらいいですか?

 


【山口先生のお答え】

 

 あら、すねかじり虫さんのお悩みを伺っていたら、昔、プロレス中継で、ブラッシーがグレート東郷に噛みついて大量流血させて、観ていたお年寄り数名がショック死した事件を思い出しました。

 

 まあ、プロレス観戦で死人が出るなら、ガチンコのスポーツ観戦で心臓が止まる人が出ても、仕方ないかも知れないですね。

 

 でも、当事者の選手がピンピンしてるのに、テレビで観てるあなたが死んじゃうのは、やっぱりちょっと違うような…………。まあ、こうなったら自衛するしかありませんね。心臓が止まっても病院へ搬送されるまで死なないためには、どうするか?

 

 まず、ご両親に心臓マッサージをマスターしてもらって下さい。勿論「観戦で心臓麻痺が怖い」なんて仰らず「お父さんもお母さんも年だから、万一に備えて」と、親孝行のフリをしてね。

 

 次にお宅にAED(自動体外式除細動器)を備えましょう。レンタルもあります。これで心室細動にも対応できます。それ以外の症状ならAEDが教えてくれるので、指示に従って下さい。後はもう、心臓に毛を生やして、気を強く持ちましょう!

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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