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【食堂のおばちゃんの人生相談】50歳・会社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.08 11:00 最終更新日:2019.11.08 11:00

 

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/匿名希望(50)会社員】

 

 ワンマン企業の、中間管理職です。上司の営業部長は、10歳年下で、会長の娘。外国製の香水がキツくて、社員一同困っています。顧客からも苦情が絶えません。

 

 本人は性格もキツくて、パワハラまがいの発言が始終です。パワハラの被害を回避しつつ、社員の苦情を訴えるには、どうしたらいいでしょう?

 


【山口先生のお答え】

 

 そう、困るんですよ、香水問題。「香水の強すぎるお客様の入店はお断わりいたします」なんて貼り紙している強気なお寿司屋さんを見たことがありますが、会社は寿司屋じゃないですもんねえ。


 その営業部長、ワンマン会長の娘だから、会社の中ではやりたい放題なんでしょう。周囲も触らぬ神に祟りなしで、お手上げ状態。傍若無人ぶりが目に浮かびますよ。

 

 でも、顧客からも頻繁に苦情が出るようでは、もはや被害は社外にまで拡大しているわけで、ヘタをすれば会社の業績にも関わる一大事です。いくら会長の娘でも、放置しておけませんよね。

 

 まず、同じ被害を受けている社員の人たちと共闘することです。そして、全員が一通ずつ、営業部長の香水被害を訴える手紙を書き、ワンマン会長に送って下さい。勿論、匿名でね。

 

 それでも何の改善もされないようなら、強硬手段に訴えましょう。デカい模造紙に「○○部長の香水は人災だ!」「香水ハラスメントはやめろ!」「××社と△△社からも香水に苦情が来たぞ!」など、思いっきり非難するメッセージを書き、会社中にデカデカと貼り出して下さい。

 

 この場合、一枚にワンメッセージで、字は大きく。壁が模造紙で埋まるくらい、大量に貼り出しましょう。普通の神経の人なら、穴があったら入りたくなるはずです。

 

 営業部長はきっと香水を控えると思います。ワンマン会長も多少は反省するかもしれません。立て万国の労働者! 頑張って!


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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