●ケース(3)松井夫妻/結婚半年、21歳差
・夫:50歳/無職、年収0円
・妻:29歳/看護師、年収450万円
さらになんと、「入院中に出会った看護師と結婚する」という、漫画のようなケースもある。
「私は、病気で長期入院していました。仕事も失い、まさに “どん底” 。でも退院後、居酒屋で偶然、病院でお世話になっていた看護師さんと出くわしたんです。それが今の妻です」(和之さん)
妻の明里さんは、“職業病” で、和之さんを気にしていた。
「元気がなさそうで心配でした。仕事柄、長い入院生活のつらさもわかるので、『頑張ったね』と素直に思えたんです」(明里さん)
2人には、“海が好き” という共通点があった。
「僕はもともと釣りが好きで、妻はシュノーケリングが好きだということがわかり、2人で海の話題で盛り上がりました。その場で、『一緒に海に行きましょう。無職だから、時間の都合はつくので』と言ったら、その後、本当にお誘いの連絡が来ました」(和之さん)
「無職だから」と、結婚に後ろ向きだった和之さん。明里さんはこう話す。
「私は結婚願望が強いんです。仕事のことは、私が養ってあげればいいと思っています」(明里さん)
年の差婚ゆえの、絶妙な夫婦の関係性もある。
「時々、妻が娘のように思えるんです。でも、父親のように接してもらうのが好きな女性、けっこう多いみたいです。妻みたいにね(笑)」(和之さん)
●ケース(4)田村夫妻/結婚2年め、23歳差
・夫:49歳/WEBデザイナー、年収600万円
・妻:26歳/パティシエ、年収280万円
一方、行きつけのお店で出会うというパターンも。
「よく行くケーキ屋で、パティシエとして働いていたのが彼女です。私は何年もの間、その店で週に1回、ケーキを買っていました。毎回、店内で10分以上、何を買うか迷うので、裏で『迷子』というあだ名をつけられていたと、後から聞きました(笑)」(真さん)
ケーキ店のオーナーが、2人の仲立ちをしてくれた。
「お店のオーナーとは飲み仲間でした。オーナー主催のゴルフコンペで連絡先を交換。そこから『いろんなスイーツを食べたいけど、男ひとりでは恥ずかしい』という言い訳で、デートするようになりました」(真さん)
羨ましいことに、アタックをかけたのは妻からだった。
「おごってもらってばかりだったので、お礼のために彼の家でご飯を作ってあげたんです。そのとき、『耳の後ろの匂いを嗅がせてもらえませんか?』って聞いちゃいました。じつは私、匂いフェチで、彼の匂いが大好きだったんです」(真帆さん)
若妻たちの言い分に共通するのは、「安心感」と「聞き上手」だ。
「『落ちついていて、話を聞いてくれるのが魅力だ』と言われます。妻は友人から、『浮気しなさそうでよかったね』と言われるそうです」(真さん)
●ケース(5)新岡夫妻/結婚1年め、21歳差
・夫:45歳/飲食店、年収460万円
・妻:24歳/ネイリスト、年収300万円
喫煙者なら、誰でも一度は経験したことがあるエピソードから始まるのは、新岡夫妻。
「職場のビルの喫煙所で、妻にライターを貸したのがきっかけです。その後、世間話をする仲になりました。
ある日、お互い仕事の終わりが遅く、終電を逃しました。そこで、『ご飯でも食べましょう』と誘ったところ、気づくと始発まで5時間『すしざんまい』で、ずっと彼女の愚痴を聞いていました」(次郎さん、以下同)
男女の関係になったのは、半年後だった。
「年上なのに、知らないこともたくさんあるのが、“かわいい” んだとか。『聞き上手』なのがよかったのだと思います。若い男のように、虚勢を張ったりせず、聞き役に徹することで、誰にでもチャンスがあると思います。
年齢も、『キムタクより下じゃん。まだ若いよ』と言われて、悪い気はしませんでしたね(笑)」
若い妻ができると、副次的なプラス効果もあるという。
「自分が若返った感じがします。白髪をマメに染めるようになり、周囲から『カッコよくなった』と言われます」
出会いも結婚も、十人十色。だが、共通していたのは、彼らが「若いコにがっついていない」こと。焦らず、待つのが吉のようだ。