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そのイライラは「男の更年期障害」35歳からのチェックリスト
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.11 11:00 最終更新日:2019.11.11 11:00
「ま~たあの人、イライラしてるよ。こっちに、とばっちりが来なけりゃいいけど……」
あなたの職場に、そんな陰口を叩かれている上司はいないだろうか? じつはその上司のイライラ、「男性更年期障害」の症状である可能性が高いのだ。
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「男性ホルモンの分泌量の減少によって、多岐にわたる症状が出るのが男性更年期障害。『やる気が出ない』などの心に関わる症状、『疲れやすい』などの身体に関わる症状、『性欲が湧かない』などの性機能の変化などがあります。
ただ、『この症状があれば男性更年期障害』と断定できないのが、厄介なところなんです」
そう語るのは、「Dクリニック東京メンズ」の鈴木雄一郎医師。更年期障害に悩む男性は、潜在的に600万人いるともいわれており、社会的なストレスを感じやすい35歳以上が、最初の発症ピーク。もっとも患者数が多いのは、40代から50代だという。
そこで、「ラーメンと焼き肉が大好き。おまけに痛風持ち」という、ウーマンラッシュアワーの中川パラダイス(38)に、同クリニックで検査を受けてもらった。
検査では、血液や血管年齢、骨密度など、体の隅々まで調べる。検査前は、「20代のころと比べれば、『1日起きてるのがしんどい』みたいなことはありますけど……」と中川も不安げ。
中川パラダイス(以下・中)「まわりの先輩とかは、『もう女に興味なくなってきたわ』っていう人、けっこう多いんですよね」
鈴木医師(以下・鈴)「40代ぐらいから、そういった方は多くなってきます。中川さん、血管年齢が61歳ですか。1週間後の採血の結果次第ですが、もしかすると、動脈硬化が進んでいるかもしれません」
中「なにか関係あるんですか?」
鈴「男性ホルモンの量が低下すると、糖尿病やうつ病、メタボになりやすくなるといわれています。『EDも、脳梗塞や心筋梗塞の予兆』という指摘が、近年出てきていますね」
中「僕は性行為のためなら仕事も頑張れるし、まだ女性を口説きたい(笑)。ただ、『これで勃たへんくなったら、全部崩れだすんじゃないか』という不安はあります……」
鈴「性欲の低下や、勃起機能などは問題なさそうですが……最終的には、血液検査の結果を見て診断となります」
さて1週間後。検査結果は、「男性更年期障害については、現時点で心配なし」。中川もひと安心だった。
男性更年期障害のおもな治療法は、男性ホルモンの補充だ。注射や、陰嚢(玉袋)にゲル薬を塗って摂取する。
「現在、男性更年期障害の治療は、ほとんどが保険適用外です。ただ、近年は適用されるケースも増えてきているので、まずは専門の泌尿器科に相談してみましょう」(五本木クリニック・桑満おさむ院長)
上司もさることながら……あなたは大丈夫? 次のページでは、チェックリストと治療の流れを紹介する。仕事の合間に、こっそり照らし合わせてみて。