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作り手はこの世にひとり「バニラカー」全16型&内部を独占公開

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.11 20:00 最終更新日:2019.11.11 20:00

作り手はこの世にひとり「バニラカー」全16型&内部を独占公開

バスタイプの第1号モデル(東京)

 

 特徴的なテーマソングを流しながら繁華街を爆走し、もはや日常風景の一部となっているのが、求人情報サイト「バニラ」の広告宣伝車、通称 “バニラカー” だ。冒頭の画像は、東京を走る、ピンクのバスタイプだ

 

 軽トラから大型バスまで、その種類は豊富だが、じつは “バニラカー” はすべて、ひとりの職人の手で生まれている。

 

 

「中古トラックや路線バスを買い上げてから、“バニラカー” に仕上げるまで、約2カ月かかります」

 

 匿名を条件に、その秘技を教えてくれたのは、“バニラカー職人” のX氏。

 

「制作だけでなく、メンテナンスも請け負っています。特殊な加工を施しておりますので、修理工場へ依頼するよりも、私が修理するほうが早いんです。

 

 朝、車庫に出勤すると、塀越しに車両を撮影する人を見かけます。路線バスマニアの方々が、2次利用されるバスを見て、楽しんでいるようです。ラッピングする際に、あえて路線バスの名残りをとどめるなど、遊び心を加えているせいですかね。最近は、マニアの間で『魔改造士』と呼ばれています(笑)」

 

 バニラカーの運転手も、根強いファンに出会うという。

 

「繁華街を走行中に、よく写メを撮られますよ。『明日はどこ走るの?』と尋ねる方もいます。

 

 湘南の海岸沿いで信号待ちをしていると、テーマソングに合わせて、『バ~ニラ、バニラ』と、歌いながら踊りだす水着ギャルたちと遭遇しました。ほかの宣伝カーも運転しますが、こんな現象はバニラだけです」

 

 なんとも羨ましいエピソードを教えてくれたのは、運転手歴2年のО氏だ。

 

「苦労もあります。法定速度を守っているので、後ろから煽られることもあります。その都度、道を空けるなど、機敏に対応しています。

 

 また、地域によって音量制限が異なるので、音量の調節や、学校、消防署、病院前などではスピーカーをオフにするなど、近隣住民の方への配慮も欠かさずにおこなっています」(О氏)

 

 以下では、謎に包まれた車内とバニラカーの全国16タイプを、写真とともに紹介する。

 

内部

 

●東京
 冒頭の写真のタイプの内部。座席は運転席と補助席のみ。側面には液晶ディスプレイを搭載。内部には、“バニラカー” 専用の装置が設置されていた。

 

 手前のダッシュボードに置かれているマイクは、騒音計。いつでも音量を確認することができる。ハンドル奥にのぞくモニターは、窓のディスプレイを操作、確認するための設備だ。

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