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【食堂のおばちゃんの人生相談】18歳・アルバイト勤務のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.18 11:00 最終更新日:2019.11.18 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/DDTTさん(18)アルバイト】
まだ女性とつき合ったことがありません。先日、バイト先の後輩に告白したら、「つき合っている人がいる」と断わられました。
でも後日、彼女が「良い人だけど生理的にムリ」と話していたことを知りました。ストーカーにはなりたくありませんが、彼女とつき合うことは無理ですか?
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【山口先生のお答え】
正直、無理だと思います。「生理的にムリ」とは、言い換えれば「悪ではないが不快」ということです。
悪というのはけっこう論理的な根拠があるので、是正する方法も見つかりますが、快・不快は感情的なもので、理由がありません。理由のないものは放っておくしかありません。「理由なき反抗」じゃ、話し合い出来ないでしょ?
これが昭和四十年代なら、私も「押しの一手」を勧めたかも知れません。何度も求愛されるうちに情にほだされて結ばれたという話は、実際にありましたからね。
でも、今や断わられても求愛するとストーカー扱いです。カトリーヌ・ドヌーヴが「不器用な求愛を犯罪扱いするな」と弁護してくれましたが、やはり形勢は芳しくありません。
私がお勧めしたいのは、正社員への道を探すことと、結婚相談所に登録することです。前にも書きましたが、遊ぶ場所で知り合うと遊びで、仕事で知り合うと仕事仲間で終わることが多いです。真剣に相手を望むなら、結婚を目指している人たちの場に参加しましょう。
そして、今の女性は「三高」なんてタカビーは言いませんが、「正社員の方と結婚したい」と望む割合は高いです。頑張って下さい。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中