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【食堂のおばちゃんの人生相談】41歳・自営業のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.11.22 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/知覚過敏さん(41)自営業】

 

 店舗や施設によって、エスカレーターの速度が異なり、戸惑うことが多い。遅いとイライラするし、速すぎても怖い。「エスカレーターの速度を、事前に明示してほしい」と思うのは、私だけでしょうか。

 

 

【山口先生のお答え】

 

 私もエスカレーターには悩ましい思いをしている一人です。でも、知覚過敏さんと違って、今まで「速すぎて怖い」エスカレーターには出会ったことがありません。遅いエスカレーターばかりです。

 

 だから「危険なのでやめましょう」って注意書きがあっても、じっと立っていられなくて、右側をトントン昇ってしまいます。立ったままでもたいして時間は違わないんですけどね。

 

 ただ、速度表示はどうなんでしょうか? 数字を見ただけでは、体感でどのくらいのスピードかわからないですし、それにスピードがわかったって速度調節できないと、意味ないような気が……。

 

 突然話は変わりますが『ひまわり』という映画、ご覧になりました? 戦争で引き裂かれた男女の悲劇を描いてるんですが、夫を探して旧ソ連に来たソフィア・ローレンがモスクワの地下鉄の入口で、元イタリア兵と思しき男のあとを追って、下りのエスカレーターに乗る、とても印象的なシーンがあります。

 

 実はあのエスカレーターは世界一速いんだそうです。それを聞いて以来、いつかあのエスカレーターに乗ってみたいと思ってるんですが、ソ連は崩壊。あのエスカレーター、まだあるんでしょうか?


やまぐちえいこ
 1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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