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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.25 12:00 最終更新日:2019.11.25 12:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/わらえんかさん(43)会社員】
ガールズバーで仲よくなった女子大生とデートした。3万5000円もするプレゼントをあげたのに、「不倫はちょっと」と断わられ、ヤレなかった。そんなら最初から言え!
5万円の小遣いを使い果たして、途方に暮れている。バブル時代は知らないが、こんなバブルな小娘に、手玉に取られて悔しい!
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【山口先生のお答え】
わはは、いい気味! おっと、ごめんなさい。でも、誰かが女子大生とまんまとベッドインした話なんて、アタマくるじゃないですか。失敗上等よ。
愚痴るわけじゃないけど、私なんか誰も高級焼き肉デートしてくれませんよ。編集者との会食は全部仕事がらみだし、女子会とかクラス会とか仲間の呑み会は全部割り勘だし。良いなあ、女子大生は。
でも、その程度で “バブル” 呼ばわりされたら女子大生が気の毒かも。だって、バブルの頃の女子大生は、ガールズバーでバイトしなくてもご飯奢ってもらえたし、プレゼントもらってたし。
銀座三越にティファニーが入っていて、クリスマス前には兄ちゃんたちが行列してオープンハートのペンダント買ってましたっけ。イブの翌朝はシティホテルのフロントに若いカップルが集団で並んでたし。レストランもクリスマスディナーでボッてたなあ。
それに、当時はヤレるのはごく一部で、その他は「アッシー」「メッシー」「ミツグ」なんて言われて、送迎・ご飯・貢ぐと役割分担されちゃってたんですよ。わらえんかさんは “メッシー君” 兼 “ミツグ君” にされたわけですね。わはは、いい気味!
それで、やっぱりヤレなくて正解でしたよ。「奥さんにバラす」と強請られた可能性だってあるんです。女は怖いですよ~。これからは事前にイエスかノーか確認しましょうね。ぐふふ。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中